新人コンテスト第87回装苑賞は桑原啓、佳作2位とW受賞

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 高田賢三氏や山本耀司氏など、数々の著名デザイナーを輩出したファッションコンテスト「第87回装苑賞」の公開審査会が4月23日、東京・代々木の「文化学園遠藤記念館大ホール」で開催された。2次審査を通過した候補者16組が、各3体のコレクションを発表。栄えある装苑賞に輝いた桑原啓さんは、近藤晃裕さんと協同制作した作品が佳作2位に選ばれたことでW受賞となった。

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 日本を代表するファッションコンテスト「装苑賞」は、1956年に創設された日本初のファッション界の新人賞。「第87回装苑賞」の公開審査会では、2次審査を経た候補者16組がミニショー形式で各3体の作品が発表された。審査員を務めたのは、岩谷俊和氏、コシノジュンコ氏、田山淳朗氏、津森千里氏、菱沼良樹氏、丸山敬太氏、皆川明氏、そして初参加の「SOMARTA(ソマルタ)」デザイナー廣川玉枝氏の8名が務めた。

 「第87回装苑賞」に輝いたのは、1990年生まれ、文化服装学院 ファッション工科専門課程アパレルデザイン科卒業で現在フリーで活動している桑原啓さん22歳。「美数値空間」をテーマに、無数の三角形のパーツを立体的にグラデーションさせてドレスに仕立て、「服を着ている人のまわりの空間まで変えてしまうような服作りを目指した」(桑原啓)。賞品として、トロフィと賞金100万円、パリの学校への留学サポートなどが贈られた。装苑賞佳作1位は長元春恵さん、佳作2位は近藤晃裕さんと桑原啓さん、イトキン賞はロシア出身のヴェセロヴァ・ビクトリアさん、rooms(ルームス)賞は萩原知紗さんがそれぞれ受賞。審査員はそれぞれ「説得力ある美しさが感じられた」(岩谷)、「夢を与えられるような服を」(津森)、「細かいテクニックが目立った」(コシノ)、「完成度が高い一方で、一本の糸や布の表現も見られたら」(皆川)、「服作りの思い入れがエネルギーとして伝わってきた」(廣川)などと評価し、エールを送った。