(社)日本流行色協会(JAFCA)では、このほど、2013年秋冬のJAFCAレディスウェアカラー、 JAFCAメンズウェアカラー、JAFCAプロダクツ&インテリアカラーを発表した。

まず最も注目される レディスウェアカラーのカラーテーマは「Prisoner of Light(光のとりこ)」。これは、現在のように、先が見えない社会状況が続く中、安心・安定感を求める気分を反映したもので、不安な心を包むグレイッシュカラー、落ち着きあるダークカラーやブラック、そして希望を与えてくれる「光の表現」に注目した。
このシーズンの特徴としては特に、光を引き立てる色、ダークカラー〜ブラックに注目。2012年秋冬に新しいトレンドとして登場したブラック、ディープカラーの「暗い色」の傾向がより暗い方向へ拡大し、本格的なメイントレンドとなるとしている。
このカテゴリーのカラーグループには、(1)不安な心を優しく受け止める、霧がかかったようなグレイッシュなパステルカラーのグループの「Angel's stairs(天使のはしご)」、(2)ブラックを中心としたダークなカマイユ配色がトレンドとなる「In the dark(闇の中)」、(3)光と影、色と光の効果を楽しむビビッドカラー、ホワイトで構成した「Future lab.(未来の実験室)」という3つがある。
「Angel's stairs」は、明るいぼやけた色で全体をまとめた配色や、そこにブラックやネイビーをアクセントとして使っても新鮮。「グレイッシュ」は今後注目したいキーワードとのこと。また、「In the dark」では、2012年秋冬より注目されたブラック、ディープ〜ダークカラーが、2013年秋冬にはさらに暗さを強調、ブラック、ダーク〜ブラッキッシュカラーが注目される。それに対して、 アクセントカラーとして活躍する「Future lab.」では、 鮮やかな強い色を柄や織りの一色として「混ぜる」という使い方にも要注目であるという。次にJAFCAメンズウェアカラーのカラーテーマは、マルセル・プルーストによる長大な小説の名前に由来「A la recherche du temps perdu(失われた時を求めて)」(「ア・ラ・ルシェルシュ・デュ・タン・ペルデュ」と読む)。長期にわたる不況と大震災の影響などにより、保守的なベーシックカラー偏重傾向が継続していた日本のメンズウェア市場で、再びお洒落志向へ回復の兆しが感じられるようになって来たことから、今季のJAFCAカラーは、アーカイブをもう一度振り返り、今後進化させてゆくという動きに対応できる色を中心に、お洒落でシックなファッションに対応する、ソフィスティケートされた、ノスタルジックなカラーを選定。ベージュやグレーを中心とした、近接した色が選ばれている。
カラーグループは、次の3つ。
[scene1]ダークカラーを中心に構成されたこのグループ内の色同士の配色は、ボルドーのタートルネックにキャメルのジャケットといった70年代のメンズファッションにおけるコーディネートを彷彿させる。今回のカラーパレットにおける男性のイメージ像である、「タフさ」「強さ」「知的」「たくましさ」を最も反映しながら、同時にシックな雰囲気も併せ持ち、トラッドからスポーツ、ヘビーデューティー、マウンテンカジュアルなど広く活用できるグループ。
[scene2]グリーン味のカーキを中心としたクールなアースカラーのグループ。クール系アースカラーは2013年春夏から継承、さらにビビッドイエローと、コバルトブルーをアクセントカラーに、モダン・クラシックな印象を生み出している。
[scene3]ライトニュートラルカラーがベースカラーのグループ。オレンジ〜レッドのアクセントカラーは他のグループのベースカラーとの組み合わせも考慮。オフホワイトから青味のグレーのニュートラルカラーはウール、ツイードなどしっかりした素材感のある生地での活用を推奨したいとのこと。■2013年秋冬JAFCAプロダクツ&インテリアカラーへ