佐賀県固有の希少な果実「ゲンコウ」の育毛作用を確認 -東洋新薬

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東洋新薬はこのほど、佐賀県固有の香酸柑橘類「ゲンコウ」果皮抽出物の育毛に関する作用を確認し、日本薬学会第133年会(2013年3月27日〜30日、パシフィコ横浜)において発表した。

ゲンコウは、佐賀県馬渡島に自生する香酸柑橘類の一種で、佐賀県固有の希少な果実。馬渡島の山間部はかつて隠れキリシタンが住んでいたとされ、ゲンコウは宣教師が持ち込んだといわれている。ゲンコウは果皮が厚く、酸味が強いことから、地元では調味料としても利用されている。

柑橘果皮を乾燥させた陳皮は古来より生薬として用いられており、健胃、利尿、鎮咳、去痰の作用があることが知られている。また、柑橘果皮に含まれる成分には抗炎症作用、血流促進作用があるという報告もあり、近年、柑橘果皮の機能性に注目が集まっているという。

毛髪の成長には、成長因子を分泌し毛周期(ヘアサイクル)をコントロールする毛乳頭細胞(control)が関与していることが知られている。今回、ゲンコウを含めた約60種の柑橘類の果皮抽出物を毛乳頭細胞に添加し、細胞賦活作用を測定した結果、ゲンコウ果皮抽出物が他の柑橘果皮抽出物と比較して強い毛乳頭細胞賦活作用を有することを確認した。

さらに、ゲンコウ果皮抽出物で処理した毛乳頭細胞において、未処理の毛乳頭細胞と比較したところ、毛髪の成長に関与するFGF7、VEGFなどの成長因子の発現を亢進させることを、定量的RT-PCR法により確認したという。

同社は2012年1月に本部・工場を置く佐賀県と産業振興に関する協定を締結し、佐賀県内の地域資源の付加価値創出に取り組んでいる。同社では、今回の新たなゲンコウの機能性発見により、今後、育毛素材としての商品開発が期待されるとしている。その他、研究結果の詳細は同社ニュースリリースで確認できる。