ポテトチップスを食べだしたらとまらないワケ。学者がこの謎に挑む

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ポテトチップス。ひとつまみのつもりが、ひと袋食べ切ってしまった。こうした経験は少なからずあるのではないでしょうか。

どうしてあのパリパリがこうも病みつきとなってしまうのか。そんな万人の悩み(?)の解明に学者が乗り出しました。

●頭の中で起きていること
ポテトチップスを食べると、脳では何か起きているのか。それを調べるためにドイツの学者がマウスで研究を行いました。

グループ1のマウスはポテトチップ。グループ2では、普通のマウス用飼料、グループ3には、ポテトチップと同じ割合の脂肪/炭水化物からなる飼料を与え、その時の脳の活動の違いに注目しました。

学者はまず、高い割合の脂肪と炭水化物がポテトチップがとまらない原因かと推測していました。しかし、グループ3のマウスは、グループ1のマウスより脳活動は活発ではなかったため、どうやら、脂肪と炭水化物の量が原因ではないことが分かりました。

●ポテトチップスがアクティブにする脳の領域
興味深いのは、ポテトチップを摂取すると、報酬と依存をつかさどる脳領域で高い活動が確認されたことです。これは脳がもっと欲しい!と求めているということ。さらに行動、運動を担当する領域でも強い反応が見られ、反対に眠りを調整する脳領域では弱い反応しか確認されなかったそうです。

ではポテトチップの何が脳の特定領域をそれほどまでにアクティブにさせるのか。

この答えを出すには、分子レベルの研究が必要らしくまだ解明に至ってません。この研究が進めば、スナックや甘いものへの衝動を抑えられる食品や薬の開発につながるかもしれないと学者が期待しています。

※当記事は、ハイブリッド翻訳のワールドジャンパー(http://www.worldjumper.com)の協力により執筆されました。

参考:Chips & Co: Warum die Essbremse versagt
http://www.netdoktor.de/News/Chips+Co-Warum-die-Essbrems-1137739.html