最近、東京六大学の公式サイトはずいぶん見やすくなった。 http://www.big6.gr.jp/
記録面も充実している。
昨日の早大、高梨雄平の完全試合についても早くも記録が載っていた。
スコア

score01
score02

109球で東大を封じた。東大は2010年秋の早大2回戦から50連敗。桑田真澄を特別コーチに招聘するなど努力をしているが、まだ成果は表れていない。
東大は前日の早大戦でも有原航平(広陵)に6回までパーフェクトに抑えられていた。

東京六大学で東大が最弱であることは、よく知られている。東大相手だから完全試合しても値打ちがないと思いがちだが、そうではない。日本最強の大学リーグである東京六大学でもまれた実力は、相当のものだ。
東大は国公立大学の野球部では最強だろうし、他の大学リーグに移れば優勝争いをする可能性もある。

高梨雄平の大学での成績。

score03

高校時代は川越東高校でベスト4どまり。無名だった。この時の恩師が今、日本ハムのヘッドコーチになっている阿井英二郎だ。
早大では1年春から出場していたが、安定感がなく、昨秋は救援に回っていた。
エース有原航平に次ぐ2番手投手。球速は140km/h程度、制球も悪かったが、昨日は落ち着いて東大打線を退けていた。
打撃成績。

score04

打者としても有望かもしれない。
これで東京六大学の完全試合は3例目。

score05



渡辺泰輔は南海ホークスで活躍。上重聡はPL学園出で松坂世代の有力投手だったが、日本テレビに就職。スポーツアナになっている。日テレ伝統の「すべてを取り仕切ってしゃべりまくる」芸風である。

斎藤祐樹とは入れ違いになっているので、チームメイトだった時期はない。おせっかいにもインタビューを取りに行ったメディアがあって、
「四球も出せないから、本当に実力がないとできないと思う」と3年生左腕を称え、「いずれいいライバルになると思うので楽しみ」とプロでの再会を心待ちにしていた。

と言う記事になったが、人のことをかまっている余裕はない、というのが本音だろう。

高梨への注目度はにわかに高まりそうだが、投手としてプロで通用するかどうかは疑問が残るだろう。ただ、野球選手はある出来事をきっかけに化ける可能性がある。

大学時代にあまり投げていない投手は、プロに入って急成長することがままある。反対に、斎藤佑樹、東浜巨など、大学で投げ過ぎた投手がプロ入りしてへたるケースも散見される。
今後注目したい。