[其ノ三 投信実践編]世界の公益債券に投資するファンドが人気
公益企業が発行する社債を組み入れ、相対的に高い利回りを確保。ミドルリスクで魅力的なリターンが得られる投信がコレ!


ディフェンシブながら組み入れ債券の平均利回り3.5%
「DWSグローバル公益債券ファンド(毎月分配型)」は電力・ガス・水道等を供給する世界の公益企業・公社の債券に投資するファンドです。

公益企業は私たちの生活に不可欠な公共サービスを提供することから、継続的な現金収入があり、景気変動の影響を受けにくい業種です。長期的な設備投資が必要とされ、規制によって新規参入の障壁が高いという特徴もあり、長期わたって安定性の高い企業が多いと考えられます。このような理由から、公益企業が発行する債券は社債全体と比べてデフォルト(債務不履行)率が低く推移しています。

組入れ債券の平均利回りは3・5%。日本国債10年物の利回り0・75%、米国債10年物の1・98%(2013年1月末現在)と比較して高く、公益セクターはディフェンシブでありながら、魅力的な利回り水準といえます。「Aコース」は為替ヘッジを活用し、為替変動リスクを低減します。欧州債務問題などで市場の変動が大きかった11年終盤から特に「Aコース」への資金流入が目立ち、13年2月末時点の純資産は約1025・9億円と、11年末との比較で約2・8倍に増加しました。基準価額が比較的安定して推移していることなどを評価いただいたものと考えています。

為替ヘッジを活用する場合は通貨間の金利差がヘッジコストとなります。ただ、主要先進国は金融緩和で低金利政策を続けており、低コストで公益債券の魅力的な利回りを追求できる環境は続くと思われます。例えば、米国は一定の条件の下で失業率が6・5%程度で安定するまで事実上のゼロ金利を継続すると表明しています。ただし景気回復などで金利環境が変化する場合があり、注意は必要です。

昨年秋から今年にかけて円安が進展したことから、為替ヘッジなしの「Bコース」への注目も高まっています。パフォーマンスが向上したことを受け、「Bコース」の分配金を13年2月に引き上げ、「Aコース」と同じ40円(1万口当たり)としました。円安が進んだ際の為替差益を享受したい投資家には、「Bコース」をご検討いただけます。

ファンドの運用は、ドイツ銀行グループのドイツにおける資産運用拠点であるDWSインベストメントに委託しています。世界各国のクレジット・スペシャリストによって集められたグローバルな情報を基に、世界の公益債券に幅広く分散投資します。

基準価額の変動幅が比較的少ない安定性と、先進国国債に比べて相対的に高い利回りを同時に追求する当ファンドを、投資初心者から上級者まですべての方にコア資産としてご提案したいですね。

加藤善将(YOSHIMASA KATO)
ドイチェ・アセット・マネジメント運用部 ポートフォリオマネージャー ディレクター

保険会社及び銀行での14年間のキャリアにおいて、ファンドマネージャーとして一貫して為替及び国内外の債券運用に従事。2007年より現職。



この記事は「WEBネットマネー2013年5月号」に掲載されたものです。