経沢香保子(つねざわ・かほこ)  1997年、株式会社リクルート(現リクルートホールディングス)入社。1999年、創業間もない楽天株式会社に入社。楽天大学などさまざまな新規事業を成功させる。2000年、26歳で女性をターゲットにしたマーケティング会社であるトレンダーズ株式会社を設立。2012年、東証マザーズ上場(日本の女性社長としては現在最年少)。主な著書に『自分の会社をつくるということ』、『日記ブログで夢をかなえる』、『自分らしい人生を創るために大切なこと』など。

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起業の苦難や楽しさを「仲間づくり」の視点から赤裸々に描いた『ともに戦える「仲間」のつくり方』の著者、南壮一郎氏。今回は、昨年上場を果たしたトレンダーズ創業者の経沢香保子氏との対談の後編をお届けします。トレンダーズの新入社員の前で対談をした2人が語る、「社長の成長」と「仕事における仲間づくりのコツ」とは?(構成:朝倉真弓)

会社は人間修業の場――失敗をいかに成長に結びつけるか

経沢 南さんは以前と比べて伝え方が変わってきましたよね。実は、楽天イーグルスにいたころはちょっと生意気な人だなって思ってました(笑)。三木谷さんには怒られたりしましたか。

南 「おまえはまだ、金融マンの感覚が抜けていない」って言われたことがあります。金融のお客様はプロの方ばかりなので、こちらも理論武装しなければいけません。ひょっとしたら、多少生意気なところがあるぐらいの方がよいとプログラミングされていたのかもしれませんね。

経沢 そのプログラムはどうやって書き換えたんでしょう?

南 ビズリーチ立ち上げの際に失敗をたくさん経験したことで書き換えられました。たとえよいアイデアがあっても、僕一人ではインターネットサービスなんて作れないんですよ。

 それで結局、「俺は全然ダメなんだ」ということを実感しました。それが強力なショック療法になったんです。

経沢 2回目に南さんとお会いしたときには、まず痩せられたことに驚きました(笑)。そして、垣間見えていた生意気さがビズリーチを立ち上げたという自信に裏づけられた強さに変わっていて、つくづく経営というのは人間修業の場なんだと感じました。

 3回目は、私が「キレナビ」という新しいサービスを始めるにあたり、「ルクサ」のことを聞きたいとお願いしたんですよね。南さんは何でも丁寧に教えてくれたんですが、そのときも自信にあふれていて素敵でした。

南 確かに会社は人間修業の場ですね。別に経営者でなくてもいいと思うんです。新入社員でも同じです。何かにチャレンジしてうまくいかないとき、それを解決しようと無我夢中で努力すると、その努力を認めた周囲が動かされ、自分の心も動いて生意気な考え方が変わってくる。それは自然で健全なことなんですね。

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