セブン&アイホールディングス・グループの銀行部門であるセブン銀行。ネット銀行と称されることも多いが、今やセブンイレブンをはじめとした、メガバンクをもしのぐATMの設置場所を持っている大銀行だ。そのため、既存のカテゴリーでは括りきれない、銀行業界ではオンリーワンの業態となっている。セブン銀行は、ポイントサービスも独特。通常の銀行取引で、電子マネーのnanacoに換えられるnanacoポイントをもらうことができるのだ。以下、取引項目ごとに説明していこう。

セブン銀行

 まず、セブン銀行の口座を、給与あるいはボーナスの振込口座にしておくと、1回の振込につきnanacoポイントが10ポイントもらえる(初回時のみ500ポイントが追加される)。そして、他行からの振込があったときは1回につき10ポイント、またセブンネットショッピングでの代金支払い口座にしておくと1回に付き10ポイントがもらえる。この3つのポイント付与サービスの回数には上限があり、月5回までとなっている。

 さらに、クレジットカードや各種料金の引き落とし口座にしておくと、引き落とし1件に付き10ポイント。自行(セブン銀行の他の口座)および他行への振込みをすると、1件に付き10ポイントがもらえる。この2つのポイント付与には回数の上限はない。このほかに、最近、セブン銀行のローンサービスを新規契約すると1000ポイントもらえる、というサービスが追加された。給与・ボーナスの初回振込みでもらえる500ポイントを加えると、この2つだけで1回限りではあるが1500ポイントがもらえることになる。

■他行からの振り込みでも付与されるポイント

 上記のように、様々なポイント付与項目があるが、注目すべきは他行からの振込みでもらえる点だろう。他行であれば、本人名義の口座からであってもポイントはもらえるからだ。しかも、最低金額は設定されていない。つまり、100円でもいいから、他行にある自分の口座から振込みをすれば、10ポイントが確実にもらえることになる。

 振込みの際には手数料が必要となる。しかし、ネット銀行、メガバンク、地銀を問わず、他行あての振込み手数料を無料にしたり、回数に上限を設けて無料にするといった、優遇サービスを提供している銀行は少なくない。そうした銀行の振込みを活用すれば、コストをかけず、ちょっとした手間だけでポイントを貯めることができる。他行からの振込みの上限は月5回なので、毎月最大50ポイントとなる計算だ。

 セブン銀行は、電話料金などを除き、公共料金の口座振替には対応していない。したがって、口座振替は、電話料金やクレジットカード、保険関係の引き落としがメインとなるだろう。口座振替で20〜30ポイント、先の述べた他行からの振込みで50ポイント、そこへ、給与振込みとセブンネットショッピングの代金支払いを合せれば、月間合計100ポイント程度はクリアできそうだ。

 なお、利用方法は、nanacoカードの裏面に記載されている『nanaco番号』を、セブン銀行のインターネット画面かモバイルバンキング画面にある、「ポイントサービス」の設定画面に入力するだけで、カンタン。

 nanacoポイントは電子マネーのnanacoに換えることができ、1ポイント=1円換算となる。いろいろと努力して月100円しかポイントが貯まらない、と思う人もいるだろう。だが、1年間続ければ1000円を超えてくる。通常の取引や決済でポイントが貯まるだけに、捨てがたい魅力がある。このポイントサービスは、スタートしてから拡充されてきているので、今後の展開が楽しみだ。

(文/松岡賢治)

マネーライター、ファイナンシャルプランナー/シンクタンク、証券会社のリサーチ部門(債券)を経て、96年に独立。最新刊に『人生を楽しむマネー術』(共編著)。