黒田は落ち着いている。時折抜ける球もあったが、トロント・ブルージェイズの強力打線をうまく料理した。
kurodai-20130420

どうやら今年は、早い回からスプリッターを多投することにしたようだ。1回から落としてくる。メルキー・カブレラの当たりは中堅のガードナーが取りそうな構えをしたが、万歳。二塁打に。しかしバウティスタ、エンカ―ナシオンと言う大物を打ち取って事なきを得る。

2回、ウェルズに一発が出てニューヨーク・ヤンキースが先制。
2回裏、黒田はアレンシビアを見逃し三振。微妙な外側の変化球を審判が取ってくれた。ロウリーは遊ゴロ。ラスムスも三振。

3回裏、シンカーでカウントを作って変化球を打たせて三者凡退。ただ川崎の遊直は良い当たりだった。

4回裏、メルキーには良い当たりの二直、バウティスタはスライダーを振らせて三振、黒田がやや苦手にしているエンカ―ナシオンは歩かせた。しかしアレンシビアは連続三振。

5回表、味方が追加点を2点。
5回裏、三人をフライアウトに仕留める。

6回裏、川崎が鋭く弾き返して2本目の安打。しかしデービスが簡単に打って併殺打。メルキー・カブレラはやや手こずるも二ゴロ。

7回裏、調子の良いときの黒田は後半になると球速が伸びてくる。バウティスタは全くタイミングが合わず三振。エンカ―ナシオンは三ゴロ、アレンシビアはまた三振。当たり前のように零封を重ねる。

8回裏、この日はカーブを何球か投げた。恐らくスライダーとの区別がつきにくい、有効だ。ロウリーを三振に打ち取ったが、ラスムスに3本目の安打を打たれたところでジラルディ監督が出てきてボールを取り上げる。108球。
願わくば黒田が残した走者を返さないでほしい。16.1回続いている無失点記録をつなげてほしいところだ。

しかし、続くデビッド・ロバートソンが1死後川崎の代打リンドを歩かせて、デービスにタイムリーを打たれる。これで黒田に自責点が付いた、無念。
さらにメルキー・カブレラに中前タイムリー、おまけにガードナーが打球をはじいて2者が生還。黒田、勝ち星が逃げる。

黒田は憮然。ジラルディは黒田に謝らなければならない。

延長11回無死1,2塁でイチローがバント、これを投手のループが三塁悪送球、2点が入る。

裏、リベラがバウティスタに二塁打を打たれるも、後続を断ってニューヨークが勝ち。

面白い試合だったが、貧乏くじを引いたのは黒田一人と言う試合だった。徹夜で付き合って、得をしたのか損をしたのかよくわからない。