大勢の出演者で賑わった舞台挨拶

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沖縄の南大東島を舞台に、実在する民謡グループ・ボロジノ娘の少女の成長を描いた映画『旅立ちの島唄 十五の春』の完成披露プレミア上映会が、4月16日に那覇市のタイムスホールで行われた。舞台挨拶には、主演の三吉彩花の他、小林薫、普久原明、吉田康弘監督が登壇。舞台挨拶後には、映画のモデルにもなったボロジノ娘によるライブステージや、シークレットゲストとして主題歌を提供したBEGINが登場し、スペシャルライブが行われた。

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前売券が完売するほど注目を浴びた今上映会には、あいにくの雨模様の天候にもかかわらず、会場は大勢の観客で満席に。映画にも出演した司会の狩俣倫太郎アナウンサーが登壇者を呼び込むと、満席の会場から大きな拍手が巻き起こった。

吉田監督は南大東島での撮影を振り返り、「映画作りに没頭させていただいて、どこを切り取っても素晴らしい画になって、本当に幸せな撮影でした。景色の中で生きる人々の顔を撮るというのがテーマでした」と作品に込めた思いを語った。今回、吉田監督がメガホンを取ろうと思ったきっかけは、「高校のない離島があること知り、離島に生きる人々の苦しみ、喜び、そして家族の絆の強さを全国に人々に伝えたい」という思いからだった。「内から見た沖縄映画で、沖縄の人が見ても納得してもらえるものを目指して、リアルな“曇り空もある沖縄”を表現する思いで作りました」と見どころを語った。

役作りのために方言指導を受けてきた三吉は、「沖縄の方言が抜けないんですよ。(沖縄の)ラジオや取材を受けて沖縄の方言を聞くと、どんどんうつってきて、なまっちゃうんです」と、沖縄のイントネーションが出る度に会場からは笑いがこぼれた。三吉は今作が映画初主演。「お父さんが小林薫さん、お母さんが大竹しのぶさんと聞いて、このおふたりの中で私に主演が務まるのかとプレッシャーを感じました。南大東島も初めて知って、三線も島唄も初めてだったので、自分が納得できるものが作れるのかと思いました」と、撮影前には相当プレッシャーがあったようだが、「沖縄の現場はすごく温かかったし、撮影は毎回笑顔が多かったですし、すごく穏やかな気持ちで撮影ができました。自分が頑張った分だけちゃんと見てくださる方は評価をしてくださると信じて頑張りました」と、撮影時の心境を話した。そんな三吉に吉田監督は「大女優になるだろう。間違いない」と太鼓判を押した。

口数が少なく寡黙な父親を演じた小林は、「何もない島なので行き場所がなくて、撮影がない時は小さな喫茶店に朝から出かけると、だいたい出演者がそこに集まっているという、過酷な現場でもあり、のどかな風景もあって印象に残っています」と、役柄とはギャップのある軽快な口調で場を和ませた。また、猪俣から「主人公を取り巻く複雑な家族のあり方」について質問されると、小林は「何かその質問難しいね(笑)」とおどけながらも、「南大東島の子供たちが15歳になると島を旅立つんですね。普段は(自分自身)そういう儀式みたいなものは嫌がってきたんだけど、改めて映画を見ると、良い家族のありようだなと感じました」と心境の変化が生じたようだ。

そして、高校進学を機に親元を旅立つ離島の子供たちを描いた今作について、沖縄本島出身の俳優、普久原は「同じ沖縄でも離島では毎年、旅立ちのシーンが繰り返されているのかと思い、感動させられました」と語った。

舞台挨拶後は、映画のモデルにもなった南大東島の民謡グループ・ボロジノ娘が登場。第2部のライブステージの司会として登場した、沖縄の人気MC・ひーぷーの軽快なトークによるメンバー紹介を受けて、「ボロジノアイランド」「おじゃりやれ」の2曲を披露した。

ボロジノ娘のステージ後、シークレットゲストのBEGINが登場すると会場からは一段と大きな拍手と歓声が。映画のために書き下ろした主題歌「春にゴンドラ」を満員の会場に向けて熱唱。さらにボロジノ娘と一緒にヒット曲「島人(しまんちゅ)ぬ宝」を歌い、スペシャルステージを締めくくった。

映画『旅立ちの島唄 十五の春』は4月27日(土)より桜坂劇場にて沖縄先行公開、5月18日(土)より全国順次公開だ。【ムービータイム】