プロ野球選手に”姉さん女房”が多い理由は?

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プロ野球選手には、なぜ姉さん女房が多いのか。これは古くから巷で囁かれている素朴な疑問のひとつだ。実際、プロ野球選手の奥様といえば、かの有名な野村克也氏夫人であるサッチーこと野村沙知代さんや、落合博満氏夫人である落合信子さんといったところが真っ先に思い浮かぶだろうが、彼女たちはどちらも夫より年上の姉さん女房である。

その答えを紐解く鍵が、あるプロ野球球団に所属しているC投手のケースだ。九州で生まれ育った彼は地元の野球名門校を経て、高卒でドラフト上位で首都圏の某球団に入団。その後、数年間の2軍生活を経て、今では1軍投手としての地位を築いている。

C投手が結婚したのはプロ6年目の24歳、1軍に定着して4年目を終えたオフのことだった。お相手は付き合って3年のD子さん。年齢はC投手より4歳年上の28歳だ。

独身時代のD子は売れないタレントであった。10代のころから弱小芸能プロダクションに所属し、過激なグラビアやコンパニオン、レースクイーンなどをこなしながら、夢に向かって邁進していたのだが、なかなか芸能界で大きく飛躍することができなかった。

しかし、D子にしてみれば、それも計算のうちであり、別に夢破れてアラサーになったわけではない。D子はそもそも大のプロ野球好きで、内心は芸能活動を続けていく中でプロ野球選手と出会い、結婚できれば御の字だという、リアルな目標を立てていたのだ。

一方のC投手はプロ入り前、田舎町で野球一筋の生活を送っていた。中高時代もお洒落とは無縁の丸坊主頭で、厳しい練習の日々。他の高校生たちがお洒落や恋愛に彩られた青春を謳歌する中、C投手は男だらけの汗臭い社会の中で青春の欲望を抑圧し続けた。

その甲斐あってプロ入りを果たしたC投手だが、プロになったらなったで、練習がさらに厳しくなった。しかし、高校のころと大きく違うのは、球団の独身寮ながら大都会で暮らすようになったことと、18歳では考えられないような大金を手にしたことだ。

契約金6000万円、年俸600万円。しかも、1年目に2軍戦でそれなりの結果を残したことで年俸が少し上がり、3年目にようやく1軍昇格を果たすと、若干21歳にして年収1000万円。寮暮らしのため、貯金が貯まる一方だ。

そして、初めて1軍選手として迎えたオフシーズン。年齢も20歳を超えたため、年俸1億円オーバーの名だたる主力選手たちに酒場に誘われる機会も増えた。すると不思議なことに、そういう酒席には必ず、名もないモデルやアイドルといった綺麗な女性たちがどこからともなく集まってきており、先輩選手たちと楽しそうな時間を過ごしていた。

これがプロ野球選手か――。C投手は、このとき初めてプロの世界を実感した。今まで男だらけの社会にいたためか、酒席で出会う女性たちがことごとく美しく見える。東京はすごい、プロ野球はすごい、芸能界はすごい。野球をやっていて本当に良かった。

C投手は大人の社交場に酔いしれた。そして年末に田舎に帰省し、かつての同級生たちと飲んだのだが、どういうわけか彼らのことが子供に見えてしまう。彼らはみんな、普通の大学生か、月給16万円程度の社会人だ。恋愛対象だって同世代の一般女性ばかりだ。

その後、C投手は田舎の同級生たちに優越感を覚えながら再び上京し、年収1000万円の若きプロ野球選手として日々を謳歌した。自分は普通の21歳ではない、特別な男になったのだ。だからこそ、付き合う女性も特別でないといけない。同世代の普通の女子大生なんかまっぴらごめんだ。やはり先輩選手たちのように、特別な女性と付き合いたい。

こうして、ますます酒席に参加することが増えた21歳のC投手を、若き有望株のプロ野球選手を探していた25歳のD子が見逃すわけがない。売れないながらも芸能界歴は7年にもなるため、野球選手やJリーガーらとの合コンネットワークだけは充実している。