この4月に社会人になったフレッシュマンは、今月末に「初任給」を手にすることだろう。学生時代のアルバイト代とは少し違う金額を手にして「おおっ!」と舞い上がってしまう人もいるかもしれない。

 "アベノミクス効果"などと言われ、景気回復や賃金の上昇期待高まっているが、まだまだ危ういもの。今後の日本経済はいまだ不安定。せっかく手にしたまとまったお金を、しっかり貯めておくに越したことはない。

 では、どのように貯めていけばいいか。「社会人から始める貯金のコツ」をファイナンシャル・プランナーの八ツ井慶子さんに教えてもらった。

しっかり貯めるコツ(1)
口座は大手銀行とネット銀行の2つを持とう

 かつて、銀行のサービスや金利は横並びでどこに預けていても違いがなく、銀行を「選ぶ」必要はなかった。だが、店舗を持たず、既存の銀行より預金金利が高く、振込み手数料などは安く設定されているネット銀行の登場により、銀行も選んで預けることで差が出るようになった。

 「上手に貯めて行きたいと思ったら、銀行口座は"貯める用"と"使う用"の2つ持つのがポイント」と八ツ井さんはアドバイスする。

「1つは、給与振込み口座としてメガバンクなどに、それに加えてもう1つ、ネット銀行に口座を作りましょう。

 企業が従業員の給与振込み口座として大手の都銀や地銀などを指定するケースは多いもの。まずはその口座をメインバンクとし、給与振込み、そして公共料金や生活費の引き落としなど日々のお財布口座として使います。そして預金金利の高いネット銀行は定期預金で貯める専用口座として使うのです」(八ツ井さん)

 メガバンクなどの大手銀行を給与振込み口座にし、かつ優遇制度に申し込むと一定回数の振込み手数料が無料になったり、時間外の出金手数料が無料になったりとメリットが受けられる場合も多い。そうした点からも、日々使う銀行は大手行にしておくのが便利だ。

 一方、ネット銀行は、公共料金の引き落としやカード決済に使えるケースが少なく、生活費を使う口座としてはかなり不便。だが、店舗や通帳がないためコストが掛からず、その分預金金利を高く設定できるのが最大のメリット。そのため、貯めるお金を預けておくには最適だ。ちなみに、店舗はないが、実際のお金の出し入れは提携先の銀行かコンビニのATMでできる。

「それぞれの銀行の特性を生かして、2つの口座を使い分け、このような『貯められる仕組み』を社会人スタート時に作っておくことが大事。社会人になると、毎日忙しくなる一方です。そうして日々に流されていくと、給与振込み口座以外の銀行に口座を作るひと手間がおっくうになり、結局、給与振込みに指定されたメインバンクの口座1つで全てやりくりしてしまう状態になります。

 そうなると、せっかくまとまった金額を手にしているのにゼロに等しい金利でただ「置いておく」状態になったり、"使う"と"貯める"が分けられないことで、貯めるべきお金も使ってしまったりすることも考えられます」(同)

◆主なネット銀行とメガバンクの金利
銀行名 普通預金 300万円未満の定期預金
1年 3年 5年
ネット銀行 じぶん銀行 0.020% 0.130% 0.120% 0.150%
ジャパンネット銀行 0.030% 0.086% 0.088% 0.145%
住信SBIネット銀行 0.020% 0.090% 0.180% 0.200%
セブン銀行 0.100% 0.140% 0.140% 0.150%
ソニー銀行 0.020% 0.080% 0.100% 0.150%
楽天銀行 0.020% 0.080% 0.090% 0.130%
メガバンク みずほ銀行 0.020% 0.025% 0.030% 0.030%
三菱UFJ銀行 0.020% 0.025% 0.030% 0.030%
三井住友銀行 0.020% 0.025% 0.030% 0.030%
ゆうちょ銀行 0.030% 0.035% 0.040% 0.040%
(出所)編集部作成
住信SBIネット銀行、楽天銀行、ジャパンネット銀行は100万円未満の金利。(2013年4月19日時点。)

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