【写真】自らの型が出来上がっている感のあるネイト・ディアス。ハマった時の強さは別格だ(C)GONGKAKUTOGI

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20日(土・現地時間)、カリフォルニア州サンノゼのhpパビリオンで開催されるUFC FOX07。今大会ではメインの世界選手権=ベンソン・ヘンダーソン×ギルバート・メレンデス以外にも、ネイト・ディアス×ジョシュ・トムソンという興味深いライト級のマッチアップが見られる。

昨年12月に同じFOX大会でベン・ヘンの持つベルトに挑戦して敗れているネイト。対するトムソンも、昨年5月にメレンデスとStrikeforce世界ライト級王座を争い判定で敗れて以来の試合となる。ベン・ヘンVSメレンデスがUFC×ストライクフォースの王者対決ならば、この試合はそれに次ぐトップコンテンダーのメガファイトといえる顔合わせ。

とはいっても、この試合が興味深いのは、そうした2人の実績やキャリアよりも、お互いの個性あるファイトスタイルや技術体系に寄るところが大きい。ネイトは長身+ロングリーチから繰り出すパンチで打撃を組み立て、相手が懐に入ってくればヒザ蹴り、テイクダウンを奪われてもギロチンチョークやガードポジションからサブミッションを次々と狙っていく。

常にKO&一本を意識した戦い方は、どこかポイントメイクを放棄した刹那的なスタイルで、フィニッシュに直結するがゆえに試合をエキサイティングなモノに仕立て上げている。対するトムソンはベースはレスリングだが、メレンデスと互角に打ち合うパンチの技術を持ち、かつ前蹴り、ミドル、ローと蹴り技に長け、キックボクシング的な打撃を得意とする。

テイクダウンのスクランブルな攻防にも強い一方、ガードポジションからの仕掛けも多彩なトムソン。ネイトのように積極的にフィニッシュを狙うスタイルではないが、あらゆる局面で相手と勝負し、様々な技の引き出しを見せることで、めまぐるしく展開が変わる試合展開を好んでいる。自分の型にハメ込んでフィニッシュを狙うのがネイトならば、相手の戦い方に合わせて臨機応変に技をチョイス、最終的に自分の有利な展開に持っていくのがトムソンだ。

よって、両者の対戦もネイトの動きに対して、トムソンがどう戦うかで試合の流れが決まると考えられる。勝ちパターンが確立されているネイトだけに、実は弱点も明確だ。待ち、自分のレンジに入ってくる相手に対し、絶対の強さを見せるネイト。彼のパンチを被弾せずにテイクダウンし、ガードからの仕掛けを潰してトップをキープできるか。そこがトムソンに求められる戦い方となる。

KJ・ヌーン戦、そして3度目のメレンデス戦ではパンチ主体の相手に対して、蹴りでその間合いを外しつつ、自らもパンチ&足払いでテイクダウンにつなげるという妙技も見せたトムソン。KJやメレンデスよりも、上背もあり比較的長いリーチを誇るネイトに対して、不用意に蹴りを使うとカウンターの餌食になりかねない。

そうなると、ポイントを握ってくるのはネイトの右ジャブを巡る攻防だ。トムソンがパンチ、蹴り、足払い、ボディロック、シングルレッグを織り交ぜて、この右ジャブに対応するのか。精度の高い専門技術×技のチョイスと組み合わせ。そんなMMAならではの攻防が勝負の分かれ目となる、ストックトン×サンノゼのベイエリア・ライト級最強決定戦だ。

■UFC on FOX 07対戦カード

<UFC世界ライト級選手権試合/5分5R>
[王者]ベンソン・ヘンダーソン(米国)
[挑戦者]ギルバート・メレンデス(米国)

<ヘビー級/5分3R>
フランク・ミア(米国)
ダニエル・コーミエー(米国)

<ライト級/5分3R>
ネイト・ディアス(米国)
ジョシュ・トムソン(米国)

<ミドル級/5分3R>
マット・ブラウン(米国)
ジョーダン・メイン(カナダ)

<フェザー級/5分3R>
チャド・メンデス(米国)
ダレン・エルキンス(米国)

<ミドル級/5分3R>
フランソワ・カモン(フランス)
ロレンツ・ラーキン(米国)

<ライト級/5分3R>
ラムジー・ニジェム(米国)
マイルス・ジュリー(米国)

<フライ級/5分3R>
ジョセフ・ベナビデス(米国)
ダレン・ウエノヤマ(米国)

<ライト級/5分3R>
ティム・ミーンズ(米国)
ホルヘ・マスヴィダル(米国)

<バンタム級/5分3R>
TJ・ディラショー(米国)
ウゴ・ヴィアーナ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
アンソニー・ンジョグアーニ(米国)
ロジャー・ボウリング(米国)

<ミドル級/5分3R>
クリフォード・スタークス(米国)
ヨエル・ロメロ(キューバ)