サッチャリズムへの評価は分かれた

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保守的な政治姿勢とともに、強硬なその性格から「鉄の女」と呼ばれたマーガレット・サッチャー英国元首相(1925〜2013)。2013年4月8日に死去した元首相に対する評価について、市場調査会社の「カンタージャパン」(東京・渋谷区)は、イギリスを拠点に活動する「テイラーネルソン・ソフレス社」が実施したアンケート結果を発表した。

「英国に良い影響を及ぼした」41%

調査は4月9日から11日にかけて、18歳以上のイギリス国民1200人を対象にインターネット上で行われた。

最初の問いは、女性初の首相として1979年から90年まで政権を担ったサッチャー氏の政治的影響力に関するもの。首相在任中は新自由主義に基づいて国有企業民営化や規制緩和を断行し、財政赤字を克服する一方、失業者の増大などを招いた。

こうした「サッチャリズム」に対して国民の評価は割れたものの、サッチャー元首相がイギリスに「良い」影響を及ぼしたという回答は41%に上り、「悪い」影響を及ぼした、の34%を上回った。

次に「サッチャー政権によって女性が政治的に力を持つことが容易になったと思うか?」という質問では、「そう思う」が47%で「そう思わない」の17%を大きく上回った。

また、「戦後の首相で誰が1番良いと思うか?」の問いに関しては、1位がサッチャー氏で23%の支持を集め、2位は17%のチャーチル氏、3位トニー・ブレア氏の順だった。

調査を担った「テイラーネルソン・ソフレス社」は、「サッチャー元首相が戦後の政治で後世に最も影響を与えた人物の一人であることは間違いない」としている。