『東京難民』 ©2013『東京難民』製作委員会

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福澤徹三の小説『東京難民』が映画化され、2013年に全国で公開されることがわかった。

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2011年に刊行された『東京難民』は、学費未払いを理由に大学から除籍された時枝修が、ネットカフェ難民からホスト、さらにホームレスになっていく姿を描いた青春群像劇。底なしの貧困と孤独を懸命に生き抜く主人公・修役を『潔く柔く』などにも出演している中村蒼が演じるほか、ホストになった修に貢ぎ、自らも転落していく看護師・北条茜役を大塚千弘、先輩ホストの順矢役を劇団EXILEの青柳翔、ホストクラブの常連客・瑠衣役を山本美月が演じる。

暴力や性的表現にも挑みながら現代社会を真正面から描いたのは、映画『半落ち』『ツレがうつになりまして。』などで知られる佐々部清監督。脚本は『ツレがうつになりまして。』『あなたへ』などを手掛けた青島武が担当している。

主演の中村は同作について、「いまの日本には、1日を過ごすのも大変な人たちがいます。僕はこの作品をしてその事実を知りました。この映画を観て僕がいつそうなってもおかしくないし、他人事には思えませんでした。だから良いことばかりじゃなくこういう人たちもいるんだということを皆さんに知ってほしいです」とコメント。また、佐々部監督は、「二年前、脚本の青島さんから『東京難民』をやりましょうって紹介されたが、半分まで読んだ所で何にも共感できない主人公に、投げ出しそうになりました。読了した時点でR指定の映画に初挑戦しようと思いました。撮影中は、自分も東京難民になろうと新宿の1DKで一人生活、ちょっと大変でした。アベノミクスに踊る日本国だけど、現実の日本はこの映画の世界かも知れない。国内はもちろん、海外の人達に観て欲しいと切に願います」と同作にかけた想いを明かしている。