「シャニダールの花」のポスター(C)2012「シャニダールの花」製作委員会

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綾野剛と黒木華のダブル主演作「シャニダールの花」(石井岳龍監督)のポスタービジュアルが、このほど公開された。額を寄せ合う綾野と黒木の頭上に、赤いシャニダールが怪しげに咲き誇っている。ポスターの下部には「人の胸に咲いた花、それはふたりを狂わす、愛の花」という言葉が刻まれ、石井監督が描く危険な世界を暗示している。

同作は、石井監督が脚本も手がけたリアルファンタジー。綾野、黒木をはじめ刈谷友衣子、山下リオら若手勢から、古舘寛治、伊藤歩といった実力派が結集し、選ばれた少女の胸に謎の花が咲く世界を描き出す。

植物学者の大瀧(綾野)とアシスタントの響子(黒木)は、シャニダールの花の研究に追われていた。花の成長とともにふたりは恋に落ちていくが、その一方で女性たちの体に異変が起き始めていた。ついには死者が出て、大瀧は不信感を覚えるようになる。しかし、響子はあることをきっかけに花に魅せられてしまう。

1950年代に調査が開始されたイラク・シャニダール遺跡では、埋葬されたネアンダルタール人の骨とともに花の化石が発見され、旧人が死者を悼んで花を捧げた「人間の心が発生した瞬間」であるという説が唱えられるようになった。本作では同説に着想を得て、人の胸に咲くミステリアスな花を“シャニダールの花”と名付けている。石井監督は、「多肉植物のサボテン類が人間の体に近いのではと思いました。サボテンは、茎がなくて花だけボンッて咲くんですよ。人間に咲くとしたら、そういう花が一番リアルだと思いました」と構想をふくらませ、未知の花を生みだした。

石井監督は、花を主軸に置いた本作で「花はエロスと死の象徴であり、それに侵される男女を見つめ直すことは、生命のあり方をとらえ直すこと」を表現した。さらに、公開を待ち望むファンに向け「この映画を見たあと、花の見方が変わってくるとか、以前より花のことが目に入るとか、そんな些細な変化を観客の方々にもたらすことができたら十分かなと思います。そして同時に、俳優さんたちの魅力と演技にハラハラできる面白いエンタテインメントとして、楽しんでいただければ、こんなに嬉しいことはないです」とコメントを寄せた。

「シャニダールの花」は、7月20日から全国で公開。

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