『歌がつむぐ 日本の地図』

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童謡「赤とんぼ」やフォークソング「神田川」など、故郷や土地を歌い込んだ名曲を「地図」に載せて紹介する。その曲数、1300以上――帝国書院から出た『歌がつむぐ 日本の地図』は、歌を通して歴史と風土を描くユニークなカラー地図だ。

47都道府県ごとの紹介を軸に、各地の「鉄道ソング」や「港・船ソング」などを特集としてまとめている。岐阜県で1969年から71年の3年だけ開催された「全日本フォークジャンボリー」(中津川フォークジャンボリー)といった、その時代を過ごした世代にはたまらなく懐かしいイベントの特別記事も写真付きで載っている。

11曲収録のCD(歌:田代美代子)付

使われている地図も詳細で、主要な道路や駅、観光名所が記されている。さらに、その土地ゆかりの歌と簡単な説明も落とし込んでいる。「あの思い出の曲の舞台は、ここなんだ」と実際に現地を訪れる際にも使えそうだ。また、登場する歌は、昭和歌謡が中心で童謡や唱歌、民謡も豊富だ。

本書の魅力について、「執筆協力」として編集に携わった音楽ジャーナリストの加藤普さんは「歌をモチーフに人の思い出や時間、空間を切り取るようにできている本で、手にした一人ひとりが、それぞれの『思い出』を小脇に抱えることができる」と話している。

歌手の田代美代子さんが「琵琶湖周航の歌」や「さとうきび畑」など11曲を歌うCDも付いている。2013年3月、発売された。2520円。