商品市況などの下落について

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4月15日のニューヨーク商業取引所での金価格の急落を受け、世界的に株式市場や商品市況が下落する展開となりました。金相場を取り巻く環境が悪化傾向にあった中、同日に発表された中国の2013年1-3月期の実質GDP成長率が、市場予想を下回って前期から鈍化したことから、金の大口需要国である中国の消費需要が減るとの懸念が強まったことなどが、金価格下落の主な要因となりました。

金相場は、これまで世界的な金融緩和策の実施や、それに伴なうインフレ期待などを背景に投資家に選好される傾向にありました。しかしながら、最近では、FRB(米連邦準備制度理事会)が現行の量的緩和政策からの「出口」を今年中にも探り始めるとの見方が拡がっていることに加え、債務問題を抱えるキプロスの中央銀行が保有する金準備を売却し、それに追随する国も出るのではないかとの観測が高まっていました。そうした中、市場予想を下回る中国のGDPの発表が重なったことで、金の需要が減るとの悲観論が強まったものとみられます。

金価格の急落などを受け、短期的には投資家の不安心理が高まることで、株式市場および商品市況は不安定な動きになる可能性があるとみられます。しかしながら、中国経済は、今回、成長率が鈍化したものの、昨年後半を底に回復基調にあることに加え、世界景気先行指数が示唆する通り、今後、主要国における景気回復が鮮明化するようであれば、それらを反映した商品市況の回復や株価の上昇が期待されます。

(※上記は過去のものであり、将来を約束するものではありません。)

(2013年4月16日 日興アセットマネジメント作成)

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