[其ノ一 株テクニカル編]「03年型」と「05年型」。過去の大相場と急騰株
今回のアベ相場のリミットと最有望株は? その答えは2003年と2005年の大相場にあり。プレイバック!


03年型なら「低位株」、05年型なら「非鉄金属」。似ているのは05年型!

安倍政権の支持率は約70%まで上昇、アベノミクスに乗った日経平均はついに1万2000円をつけました。

ただ、これだけ上昇が続くと「いつまでこの上昇が続くのか?」「ここから買える銘柄は?」が気になるもの。

実はマーケットでも、今回の上昇相場が「2003年型」なのか「2005年型」なのかが話題になっています。

まず「2003年型相場」とは、2003年5月から2004年4月ごろまでの上昇相場を指します。当時は国内の金融不安を背景に、日経平均は2003年4月末にバブル崩壊後の安値7607円を更新しました。

しかし、5月にりそな銀行への公的資金注入が決まると、過度な不安が一気に後退。その後、企業収益の回復期待を追い風に日経平均はバブル崩壊後の安値から1万2195円まで約60%上昇しました。

次に「2005年型相場」は、2005年8月から2007年2月にかけて日経平均が1万1614円から1万8300円まで上昇した長期の上昇相場です。

2005年8月に郵政民営化法案が参議院で否決されたことで、衆議院解散・総選挙に突入。結果は自民党圧勝となり、小泉首相のもとでの構造改革への期待が高まると、外国人買いが膨らみました。

日経平均の2005年の上昇率は約40%とバブル期の約44%に次ぐ好パフォーマンスで、「2005年型相場」の上昇率は約54%でした。

振り返ってみると、今回の相場は「2005年型」に近い印象があります。解散・総選挙、自民党大勝とともに、円安の進行が株高を支えたほか、デフレ脱却期待が高まった点も似ています。

一方、個別銘柄ですが、2度の大相場で共通して上がったのがメガバンクなどの金融、大手不動産株など不動産でした。この2業種以外で上昇が目立っていた銘柄が下の表。上位を見ると、2003年型は低位株が信用リスクの後退を背景に大きく上げた傾向がうかがえます。

2005年型は、日経平均が高値をつけた2007年2月以降も個別株の成績は非常に良好で、非鉄金属を中心に息の長い上昇相場となっている傾向がありました。これらの銘柄は大相場の再現が期待され、長期視点で上昇余地が残っていそうです。



【若きエース!】
小川佳紀(YOSHINORI OGAWA)
フィスコ 株式アナリスト

岡三証券を経て現職。相場概況から注目株まで、日本株全般から本誌に合ったネタを拾ってくれる貴重な存在。



この記事は「WEBネットマネー2013年5月号」に掲載されたものです。