千葉県・千葉市美術館で、房総半島の仏像150体を展示する「仏像半島」展

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千葉市美術館は16日〜6月16日、展示会「仏像半島—房総の美しき仏たち—」を開催する。

同館が位置する房総の地に仏教文化が及んだのは7世紀後半といわれ、以来、豊かな大地と海とを背景に多くの寺院が建立され、多彩な造形活動が展開されてきたという。同展は、近年見いだされた諸仏や最新の研究成果を視野に入れ、改めて房総の仏教文化の本質を探ろうとするもの。

今回展示されるのは、房総半島各地から集められた仏像約150体。関東の白鳳仏としてきわめて重要な龍角寺の薬師如来坐像に始まり、平安前期の森厳な作例を経て、定朝様や鎌倉様式を受容してゆく流れを追う一方で、「七仏薬師と妙見菩薩」「房総の鋳造仏と上総鋳物師」といったこの地ならではのテーマも検証する。また造立当初の雰囲気を再現すべく、小松寺や東明寺、真野寺の諸尊を群像として立体的に配置し、劇的な展示空間を体感できるという。

日蓮宗の祖である日蓮は安房国(現在の鴨川市小湊)の出身であり、房総は法華の傑僧を数多く輩出している。同展では「法華の傑僧たち」の一章を設け、日蓮をはじめ日朗や日像、日親らにゆかりの彫刻や絵画を多数紹介。その多くは県外からの里帰りとなる。

また房総の仏像が一堂に会するこの機会に、波を彫らせたら天下一と謳われた江戸時代の彫物大工、初代・伊八こと「武志伊八郎信由(たけしいはちろうのぶよし)」(1751-1824)の作品を特別展示。石堂寺多宝塔の脇間彫刻16面(ほか)を観覧できる。

場所は、千葉市美術館(千葉県千葉市中央区中央3-10-8)。開催期間は4月16日〜6月16日。休館日は、5月7日、20日、6月3日。開館時間は、10時〜18時。毎週金・土曜日は20時まで。入場受付は閉館の30分前までとなる。入場料は一般1,000円、大学生700円ほか。

期間中は、記念講演会「房総の仏像—鎌倉時代を中心に―」(6月9日14時〜)や連続シンポジウム(4月20日、4月27日、5月4日)などの関連企画や、各種ワークショップなども開催。その他、詳細は同館公式ページで確認できる。