藤浪が甲子園でプロ初勝利、6回無失点

阪神のドラフト1位ルーキー・藤浪が、プロ3試合目、先発2試合目で待望の初勝利を挙げた。MAX152キロで6回を92球、5安打4三振1四球で無失点という好内容。高校時代から負けなしという甲子園のマウンドで、新たな“伝説”への1ページを開いた。

初回を3者凡退で立ち上がると、二回2死から中村紀に左前打を許したものの、四回まで2安打で無失点。四回裏に相手失策から1点を先制してもらった直後の五回、2死一、二塁というピンチを招いたが、石川を速球で左飛に封じた。

その裏には1死一、三塁から「たまたまいいところに行ってくれた」という自らのセーフティスクイズで2点目をもぎ取ると、西岡、大和にも連続適時打が飛び出し、若き右腕を援護。チームが一丸となって19歳になったばかりの藤浪を盛り立てた。

藤浪は六回、先頭の内村に右前打を許したが、続くモーガン以下の助っ人三人衆を凡打に封じ、この回でお役御免。100球手前の92球を投げ、安藤‐福原‐久保のベテラン投手陣にバトンを渡した。

プロ初勝利が決まった試合後、3点目の適時打を放った大阪桐蔭の先輩・西岡と並んでお立ち台に並んだ藤浪は「素直にうれしいし、本拠地の甲子園で初勝利を挙げられてうれしいです」と声を弾ませた。初勝利のボールを大観衆にかざした右腕は「すごく重みがある1球です」と笑顔。投球内容については「調子はよくなかったけど、悪いなりに投げることができました」と振り返った。 課題だった制球力も、1四球のみと成長を見せた。チームは完封リレーで単独2位、貯金1と仕事を果たしたルーキー。2勝目を目指す次なる登板が、より一層楽しみになった。(デイリー)


藤浪の公式戦初登板を神宮で見届け、プロ初勝利を甲子園で見届け、未来のミスタータイガースになるであろう藤浪晋太郎の新・猛虎伝説に立ち会えたのは幸せ。神宮の時も今回も19歳と思えぬマウンド捌き。どこかでは緊張もしてるんだろうけど、そんな感じは微塵も感じさせない大物っぷり。心臓にきっと毛が生えてるんだろうな。剛毛な(笑)

初回から藤浪は三者凡退で勢いよく発進すると、2回、4回にヒットを打たれるも後続をピシャリ。5回には1死から荒波にヒットを打たれるも女房役の藤井が刺し流れを切ったかに思われましたが、キャッチャーの高城にストレートのフォアボール、ピッチャー・三浦には三遊間を破られ、やや嫌な感じ。しかし続く石川がレフトへ打ち上げてピンチ脱出。今日は結局6回まで投げ、5安打無失点。球数は92。奪三振は5。

藤浪曰くあまり良くなかったとのことでしたが、6回無失点は上々。キッチリ試合は作ったし、打ってもスクイズを決めたり、この内容であまり良くないんだったら、絶好調の時はどんな内容になっちゃうんだ(笑)今日は低めに制球出来てたし、これまで見られた外角へ抜ける球もあまりなかった。ただ追い込んでからがちょっと球数を要しすぎかな。いいストレートに変化球も数えられないほどもってるらしいし、追い込んだならさっさと始末して、省エネピッチングでもっと長いイニング投げれたろうにな・・・と思いました。

次回も甲子園で今度はデビュー戦のヤクルト相手。前回やられた仕返しをしなければなりませんな。。

打線は天敵・三浦。4回に西岡の内野安打から大和の犠打、鳥谷のファーストゴロをブランコが後逸し、先制点を挙げるも、内容的には三浦ペースにはまりそうな雰囲気。しかしながらこの人が打てばチームは乗っていく。5回に先頭の新井さんがレフト前ヒットを放って足掛かりを作ると、藤井のショート内野安打と相手のエラーで1死1・3塁。打席には藤浪。セーフティー気味に構えたバントは1塁方向へ綺麗に転がり、3塁走者の新井さんが一気にホームを駆け抜けスクイズ成功!2点目!相手が猛チャージを仕掛けてこようとも簡単に決めてしまうあたりやっぱりただモノじゃないな。このあと西岡のセンター前タイムリー、大和の打席で西岡が二盗を決め、レフト前タイムリーでこの回3点を奪い4点のリード。藤浪には願ったりかなったりの援護点。自らもスクイズを決めて、気分の悪い訳がない。

この4点を背に藤浪、安藤、福原、久保と若手から頼れるオッサンへとリレーしてベイスターズを完封。2カード連続の勝ち越しを決め、貯金を1。単独2位に浮上。

お立ち台では大阪桐蔭の先輩・後輩コンビが登場。西岡は藤浪を絶賛、藤浪は余程うれしかったのか、西岡の「必死のパッチ」を先に言って先輩をからかう余裕っぷり。最後は藤浪を立てるべく、西岡はそそくさとベンチに下がり、藤浪ひとりにする粋な演出もあったりと、なかなかのお立ち台でした。

週明け火曜日からまたまた巨人と3連戦。今度は敵地へ乗り込んでの一戦ですが、この調子を持続したまま戦えばこないだの巨人3連戦と似たような結果になるんじゃないかな。強いて言えば打線は東京ドームをきっかけに目が覚めてもらえればと思うんですが。

巨人を止めるのは我らが阪神タイガース。このまま走らすわけにはいかない。
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阪神タイガース4○0横浜DeNAベイスターズ〜甲子園・3回戦

【神】○藤浪−安藤−福原−久保
【横】●三浦−三嶋

【勝ち投手】藤浪(1勝1敗)
【負け投手】三浦(1勝1敗)

阪神タイガース通算成績 7勝6敗1分 対ベイスターズ 2勝1敗