「教育版レゴ マインドストームEV3」

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日本の教育現場では、理科に対する子どもの興味・関心などが薄れる「理科離れ」が指摘されて久しい。「科学技術創造立国」を目指すうえで、理系分野に強い人材の育成が不可欠となるため危惧されている。

こうした問題を解決しようとレゴ社の教育部門レゴ エデュケーションは、ロボットを自分で組み立てる教材「教育版レゴ マインドストーム EV3」を2013年9月上旬に発売する。1998年に初代「レゴ マインドストーム ECX」を発売して以来、世界60か国5万以上の教育機関に導入されている教材だ。

「問題解決力やチームワーク力を養うための効果的なアイテム」

レゴ マインドストームは、レゴ社と米国マサチューセッツ工科大学(MIT)の共同研究「子どもの学びとデジタル技術」から生まれた。マイクロプロセッサーを搭載したレゴ ブロックとモーターやセンサーを使って組み立て、専用ソフトウェアでプログラミングしてロボットに転送すると、ロボットが自律的に動き出す。

「理科離れ」の原因は、すでにできあがった製品への興味はあるが、どのような科学原理と技術により製品が作られたのか興味関心がないためだという説がある。「レゴ マインドストーム」では、生徒たちの主体的な学びを実体験を通して何がどのように作用するかという論理的な思考力を身につけられるという。

日本の教育現場でも同シリーズが注目され、利用が拡大しつつある。「クリエーティブな発想は問題解決力を育てることがベースにある」という神奈川工科大学・創造工学部の金井徳兼教授は、大学のゼミで教育用ブロックを使ったロボット製作に取り組んでいる。

「レゴ ブロックは単なる玩具ではなく、大学生にとっても、センサーを活用したモーター制御の仕組みなどを効果的に学び、問題解決力やチームワーク力を養うための効果的なアイテムとなっています」(金井教授)

また、キヤノンソフトウェアの新人研修では、「ソフトウェア開発の流れとチームプロジェクト内の責務と役割」を学ぶツールとして採用されている。

「教育版レゴ マインドストーム EV3」の価格は4万5150円。