<マスターズ 最終日◇14日◇オーガスタ・ナショナルゴルフクラブ(7,435ヤード・パー72)>
 米国男子メジャー「マスターズ」の最終日。雨中のプレーオフを制しグリーンジャケットに袖を通したのはアダム・スコット(オーストラリア)だった。09年大会チャンピオンのアンヘル・カブレラ(アルゼンチン)との激闘はプレーオフ2ホール目にまで及び、カブレラのバーディパットが惜しくも外れるのを見たスコットは約5メートルのバーディパットをねじ込んで歓喜の瞬間をパトロン達と共に迎えた。
A・スコット、ノーマンの思いも背負って悲願のグリーンジャケット獲得!
 正規の18番、そして勝負を決めたプレーオフ2ホール目と共に長めのパットをいまやトレードマークとなった長尺パターで放り込んだ。スコットが長尺パターを使い始めたのは2年前。パットに悩んで練習用に長尺パターを使っていたが、コーチから試合でも使ってみてはと提案されて使い始めたのがきっかけだった。その年のマスターズでは2位タイに入るなど、そこから成績も急浮上。そしてついに、長尺パターで初めてマスターズを制したプレイヤーとして名前を刻むこととなった。
 しかし、近年ゴルフ界では長尺、中尺パターによるアンカリング禁止問題が浮上している。これは、クラブを体に直接または間接的に固定してストロークすることを2016年から禁止することをゴルフルールをつかさどるR&AとUSGAが発表したもので、今回のスコットの打ち方も禁止事項に含まれる。PGAツアーはツアーとしてアンカリング禁止に反対の姿勢をしめしているが、ゴルフ界の流れは禁止の方向へ動いている。
 この問題についてスコットは「これからどうなるかわからないし、その決定がどんな影響を与えるかもわからない。でも、これでビッグトーナメントを勝ってきたし、みんな数千時間もこれで練習をしてきたんだ。今はまだ変えることはない」とコメントし、現状を維持したまま静観する構え。マスターズチャンピオンに加え、ローアマを獲得した14歳のグァン・ティンラン(中国)も中尺パターの使い手。道具の進化と共にゴルフのスタイルも多様化しているが、「伝統を守る」としているR&AとUSGAの決定はゴルフ自体の裾野を狭めているようにも感じる。
 長尺使いのスコットがマスターズを制したことは、この問題に何か動きを与えるのだろうか。注目が集まる。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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