<マスターズ 最終日◇14日◇オーガスタ・ナショナルゴルフクラブ(7,435ヤード・パー72)>
 パトロン達から巻き起こる“ゴー!アダム!”の声に押されて、これまでメジャータイトルにあと一歩届かなかった男がついにビッグタイトルを手にした。米国男子メジャー「マスターズ」の最終日。午後から雨が降る難しいコンディションの中、勝負はアダム・スコット(オーストラリア)とアンヘル・カブレラ(アルゼンチン)のプレーオフに突入。スコットが2ホール目の10番でバーディを奪いオーストラリア勢初のグリーンジャケットに袖を通した。
スコット、デイ、リーシュマン、豪州勢初のグリーンジャケットへ
 正規のラウンドの最終18番。首位タイに並んで迎えた約8メートルのバーディパットをねじ込むと、2回拳を突き上げて雄叫びをあげた。この時点でトータル9アンダーの単独首位。しかし、09年大会チャンピオンで最終組を回るカブレラもセカンドを1メートルにつけてバーディを奪取。勝負は2年連続でプレーオフに持ち込まれた。
 決着がついたのは2ホール目の10番。先にセカンドを打ったカブレラがピン下につけたのに対し、スコットは6番アイアンで約5メートルつけてグリーン上の勝負に。カブレラが先に外すと、スコットがこれをねじ込んでこの日2度目となるド派手なガッツポーズ。10番グリーンは大歓声とパトロン同士のハイタッチの嵐に包まれた。
 スコットはタイガー・ウッズ(米国)にスイングが似ていることから“ホワイトタイガー”などと呼ばれて若手時代に注目を集めた。ところが、突如不調に見舞われ2009年には18試合中10試合で予選落ちを喫するなど、苦しい時期を味わった。そんな時、スコットに復活のきっかけを与えたのがグレッグ・ノーマン(オーストラリア)だ。
 ノーマンはその年のプレジデンツカップに、キャプテン推薦で不調のスコットを選出。スコットは「その時ワールドクラスの中に置いてもらえたことで、トップに立つ自信を取り戻すことができた。そのおかげでこのマスターズに勝つことができたんだ」と復調のきっかけを与えてくれたノーマンに感謝の言葉を口にした。
 スコットにとってノーマンは特別な存在だ。世界ランキング1位に君臨する地元の英雄は幼少時からの憧れの存在。1996年にノーマンがマスターズ最終日に大崩れしてグリーンジャケットを逃すのをテレビで見ていたときは、悔しさのあまり学校にも行かず涙した。「いつかは自分がマスターズで優勝したい」。ノーマンが手にすることが出来なかったグリーンジャケットへの憧れを強くしたのもこの時。そして、プロ入り前から心に秘め続けてきた思いが、この日雨のプレーオフでついに結実した。
 ノーマンの代わりに母国オーストラリアにグリーンジャケットをもたらしたスコットはもはや“ホワイトタイガー”ではなく、憧れの“ネクストノーマン”となった。
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