【お金】マネーの専門家がこっそり教える「結婚すると得する? 損する?」

写真拡大

お金の「そうなんだ!」「本当?」といったいろんな知識をファイナンシャル・プランナーのヤマサキさんが紹介します。今回は「結婚」のお話。結婚するかしないかまだ分からない人にとっても、結婚するとお金の面でどう変化するのかは気になるところ。お金の専門家が「結婚の損得」をこっそり教えます。

「ウレぴあ総研」でこの記事の完全版を見る【動画・画像付き】

■結婚が気になる人にFPがずばりアドバイス!

「結婚」は読者世代にとって気になる話題のひとつでしょう。すでに結婚した人の様子をみると、幸せそうにみえる半面、結婚したらおこづかいや自由時間が少なくなるように見えます。結婚は「お金の損得」でいうとどっちなのだろうか、本当は気になるけれど、本音のところを教えてくれる人もなかなかいませんよね。

今日はお金の専門家であるファイナンシャル・プランナーの立場から、結婚の損得についてお話してみたいと思います。私は既婚者でもあるので、実感も込めつつ、これから結婚を考える人のヒントをご紹介します。

■結婚のFP的トクはここだ!

まず、結婚がトク!といえるところをまず考えてみます。

「2人が1世帯で暮らすと生活費が割安になる!」……それぞれワンルームマンションを借りて家賃も2倍、冷蔵庫の電気代を2代分払うより、1世帯で暮らしたほうが合計の家計はかなり割安になります。シェアハウスが割安になる理屈ですね(ただしどちらかが実家暮らしで結婚した場合は、結婚前のひとり暮らしコストより割高になる可能性もあります)。

「共働きの合計年収で考えれば年収が増える」……ひとりで年収600万円あるいは1000万円を稼ぐのはなかなか大変な時代です。しかし、共働きの合計年収で生活を考えると、合計600〜800万円は不可能ではありません。共働きしたお金をひとつにまとめることで、シングル時代にはできなかった生活が可能になります。共働きは、現代の結婚の基本設定だと考えたほうがいいでしょう。

「老後のお金の準備が少しラクになる」……老後の資金準備をファイナンシャル・プランナーとして考えると、独身者のほうが夫婦に比べてノルマや準備の負担が重くなります。生活費が割高である一方で公的年金はひとり分しかもらえないからです。また共働き(正社員)の夫婦は退職金をダブルでもらえるため、結婚しているほうが老後の準備が一層はかどります。

photo credit: Vincent_AF via photopincc

■結婚しても損得が変わらないポイントはここだ!

「住宅購入は引き分け」……家を欲しいと考えたとき、独身者と既婚者の場合、物件の広さが変わってきます。結果として購入物件の価格も差がつきます。返済能力は共働きした夫婦のほうがパワフルですが、結論として言えば独身か結婚か、お金の問題では中立的になります。

「親の介護や相続も引き分け」……独身の場合、数十年後に自分の両親の介護問題に直面し対応しなければなりません。結婚している場合、それぞれの両親の介護問題が生じます。手間が2倍のようですが、2人で対応しますので、実は負担は中立的です。相続の問題も独身で自分の親の相続を受けるのと、夫婦でそれぞれの親の相続を受けるのは、あまり損得は変わりません。むしろ兄弟の有無のほうが影響します。3人兄弟の独身者と、ひとりっこ同士の夫婦なら、相続額は後者のほうが多くなるはずです。

■結婚のFP的損?はここだ!

最後にマネープラン上で、結婚した方が大変になるところをチェックしてみます。

「子育てするとけっこうお金はかかる」……結婚後の最大の課題は「子育て」です。子育ての公的支援は拡充傾向にあるものの、出産時にはじまり、子育て費用や学費負担はとても大きなものです。学費だけでも1000万円はかかるといわれており、独身者にはかからないが子育て夫婦にかかる大きな負担として理解しておく必要があります。ただし、子どもがいるうれしさはプライスレスです。

「女性が専業主婦になると家計はかなり苦しくなる」……最近は専業主婦願望が高まっているようですが、結婚退職して専業主婦になることはおすすめしません。男性の年収だけでふたりで暮らすとかなり節約しなければなりません。時間はあっても生活はラクにならないということになります。共働きをして自分の自由に使えるおこづかいを自分で稼ぐ、と考えてみてはどうでしょうか。

■こうやって結婚するとお金の問題はうまくいく!

まじめな人が答えれば「結婚はお金の損得とは関係がない!」ということになりますが、結婚がお金の問題であることは間違いありません。どんなに愛情があろうとも、お金の問題を無視していると、経済的に苦しむことになり、不仲が生じます。最後に「結婚とお金の問題の上手な乗り越え方」を3つ紹介しておきましょう。

1.結婚したら家計はひとつにしておく
結婚後もそれぞれのおこづかい制は残しておくべきですが、家計や貯金の状態は共有しておくことが大切です。共働き夫婦だからと別管理にしておくと、長い目でみてうまくいきません。

2.結婚しても基本的に共働きする
損得のところでも述べましたが、共働きでたくさん稼いで、旅行に出かけたり貯金をしたほうが家計はラクになります。独身者が年100万円以上貯めるのは大変ですが、夫婦でがんばればもっとペースを上げることもできます。正社員の場合、出産時にお休みしても会社に戻れることが多く、休職時に諸手当が出ることも。

3.結婚前に借金だけは返しておく(少なくともカミングアウトする)
結婚を考えている人はクレジットカードや消費者金融の借金を返しておきましょう。自分ひとりで作った借金を結婚後に持ち越すことはすべきではありません。少なくともカミングアウトはすべきです。お金の問題で結婚が破談になるのは残念なことですから。

結婚とお金の話についてシンプルにまとめてみました。結婚のお金の問題は結婚式だけではありません。お金の問題は一生ふたりの問題です。これからの長い時間を夫婦で協力して乗り越えていくために、しっかり話し合ってみてください。

photo credit: Extra Medium via photopincc

こちらのレポートもどうぞ!
【男女】100年の恋も持続する!? 結婚しても相手と仲良しでいられる5つの秘訣 [ http://ure.pia.co.jp/articles/-/13083 ]
節約できる人とできない人の違いは? 将来困らないためにお金を貯める3つの習慣 [ http://ure.pia.co.jp/articles/-/9934 ]
まさかコンビニATMで手数料とられてない? 知らなきゃ損する、手数料ゼロ円生活 [ http://ure.pia.co.jp/articles/-/10646 ]
安いだけで買ってはいけない!節約せずにお金が貯まる「四角流買い物術」 [ http://ure.pia.co.jp/articles/-/10141 ]
「いつまでも返済が終わらない!」惨事になる前に。FPが教えるクレジットカード・リボ払いの落とし穴 [ http://ure.pia.co.jp/articles/-/10394 ]