昨年、大河ドラマ「平清盛」(NHK)や月9「リッチマン、プアウーマン」(フジテレビ)の出演であらためて注目を浴び、さらに、眼鏡市場やダイワハウスのCMなどでお茶の間での認知度を高めた井浦新(38)。

映画でも、彼が出演した作品が年内に6本公開される予定です。

今後ますます人気が高まると予想される個性派俳優・井浦新に迫ってみましょう。

ARATA改め、井浦新に注目せよ

大学時代にスカウトされてデビューした井浦新は、「ARATA」という名前で、当初はモデルとして活動していました。

数々の有名誌を飾り、パリコレなどのショーにも出演。

一方で、独自ブランドを立ち上げ、デザイナーとしても活躍していたのです。

1999年「ワンダフルライフ」にて映画初主演を果たし、2002年の「ピンポン」で注目を集めます。

以来、吉高由里子主演映画「蛇にピアス」(2008)、NHKの社会派ドラマ「チェイス−国税査察官−」(2010)といった数々の作品で頭角を現していきます。

とくに、昨年交通事故で急死した映画監督・若松孝二氏とは親交が厚く、その告別式で弔辞を読んだことも話題になりました。

骨太な作風で有名な若松監督に次々と抜擢され、重要な役を好演。

独特の存在感を発揮してきたのです。

若松監督作品の「11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち」(2012)に三島役で主演したのを機に、名前を「ARATA」から本名の「井浦新」に変えたというエピソードも。

コアなファンを呼び寄せる!元祖メガネ男子

そこそこ芸歴も長く、実力もあり、話題作にも出ているのに、なかなか大波には乗り切れてなかった感じの彼。

しかし、今まで騒がれなかったことがおかしい……と、筆者は力強く世間に訴えたいと思います。

筆者一押しの、井浦新の魅力をお伝えします!

●その1:個性派なのにストイック

謎めいた雰囲気は個性派俳優として大きな強みですが、さらに役のために歯を抜くほどのストイックな一面を見せることもある井浦新。
モデル出身ということもあり、彼のルックスやセンスには文句のつけようがありません。
ヘアスタイルもわりとカメレオンです。
ふわふわ好青年風からスキンヘッドまで、どんな髪型にもトライしてバッチリ決めます。

●その2:元祖・メガネ男子!

併せて、決してスルーしてはいけない大切な肩書き……それは、「元祖・メガネ男子」です。
2005年発売の『メガネ男子』(アスペクト)で、たくさんの有名人を抑えて「好きなメガネ男子第1位」に輝いたのです。
映画「ピンポン」のスマイル役で見せたダサ眼鏡姿もピッタリハマっていましたよね。

●その3:雰囲気だけでなく中身も伴っている

まとっているフェロモンが下品ではなく、雰囲気だけで騙そうとする偽個性派とは一線を画しているのが井浦新の魅力のひとつ。
芸術や文化の分野にも強く、知的なムードも存分に発揮しています。
現在もNHK-Eテレ「日曜美術館」でキャスターを務めるなど、コアなファンを魅了しています。
また、様々な監督によって演技力を磨かれた彼は、細やかな表現が求められるデリケートな役はもちろん、ぶっ飛んだアブナイ若者からクールなスーツ男まで自由自在。

●その4:トークは普通のアラフォー

演技ではカリスマ性を発揮するも、トークではごく普通のアラフォー男性。
落ち着いた大人男性のオーラ全開で、いい感じに力が抜けています。
そんな彼のギャップが好き……というファンも少なくないようです。

プライベートでは既婚&二児の父でもあり、同じくモデル出身の俳優・鈴木一真と義兄弟(嫁同士が実の姉妹で、政治家の娘!)という噂もあります。

意外と注目されてない!? 井浦新のブレイクに期待

以上を鑑みると、井浦新は幅広く演技ができ、かつ、奥の深い人という印象。

今後、さらに大きな役と人気を射止める可能性も大です。

最近の大森南朋や西島秀俊など、アラフォーでブレイクする俳優は少なくありませんから、井浦新の今後にも大いに期待したいと思います。

※お詫びと訂正
コラムに掲載した井浦新の映画出演情報に誤りがありました。
読者の皆様にご迷惑をお掛けしましたことをお詫びして訂正させていただきます。

Written by 小宮山蘭子
Photo by Warp ワープマガジンジャパン2012年07月号/ トランスワールドジャパン