ジャン・ランシンと、今年もう一人の主役として会場を盛り上げたジャッキー!

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 香港のアカデミー賞にあたる、香港電影金像奨授賞式が13日、香港文化センターで開催された。32回目を迎える今年は、先週末日本公開の『ライジング・ドラゴン』を携えての出席となったジャッキー・チェンのほか、トニー・レオン、アンディ・ラウなど、香港映画界を代表する面々がレッドカーペットを歩き、会場周辺に集まった多くのファンやマスコミを沸かせた。

 気になる結果は、警察内部の誘拐と汚職事件を扱ったアクション・サスペンス『寒戦(Cold War)(原題)』が最優秀作品賞・監督賞・主演男優賞(レオン・カーファイ)など、主要9部門を独占。公開時には「『インファナル・アフェア』以来の傑作」「十年に一本の脚本」と称され、昨年の興収第1位を叩き出した。すでに日本公開も決まっている本作が、圧倒的な強さを見せつけたのは当然の結果といえるだろう。

 また、今年の受賞傾向としてはヒット作が正当な評価を受け、興収第2位の『低俗喜劇』が助演男優賞(ロナルド・チェン)と助演女優賞(ダダ・チャン)を、第3位の『恋の紫煙2』が主演女優賞(ミリアム・ヨン)を受賞。日本でもすでに映画祭上映され、劇場公開も期待されるこの2作の監督は、スプラッタ・ホラー『ドリーム・ホーム』で知られるパン・ホーチョン。片やブラック・コメディー、片やラブストーリーという多様なジャンルの作品を生み出し、今の香港映画界を支える奇才の動向から目が離せない。

 そして、今年のもう一人の主役だったのが、『ライジング・ドラゴン』の応援団長というべき存在だったジャッキー・チェン。新人賞にノミネートされたジャン・ランシンらと共にレッドカーペットを歩き、最優秀中国語(大陸&台湾)作品賞のプレゼンターを務めるなか、“最後のアクション大作”と称した『ライジング』が最優秀アクション監督賞を受賞。プレゼンターの旧友エリック・ツァン、共同での受賞となったヘ・ジュンを巻き込んでの軽快なスピーチで場内を沸かした。また、当日は彼を『スネーキー・モンキー/蛇拳』の主演に抜てきし、一躍スターダムにのし上げた名プロデューサー、ン・シーユンが功労賞を受賞。授賞式終了直後には誰よりも早くステージに上がり、彼と熱い抱擁を交わすジャッキーの姿がじつに印象的であった。(取材・文:くれい響)