将棋電王戦第四局、塚田九段が執念で引き分けに持ち込む-プロ棋士1勝2敗1分

写真拡大

5人のプロ将棋棋士がコンピュータ将棋ソフトと団体戦で戦う「第2回将棋電王戦」の第四局・塚田泰明九段 VS Puella αの対局が13日、東京・将棋会館で行われた。

第四局は13日19:40、両者の玉が互いに敵陣に入って(入玉)詰ますことができない状態となり、24点法の規定に基づいて230手まで、持将棋による引き分け。これでプロ棋士側の1勝2敗1分となり、最終戦となる第五局 三浦弘行八段 VS GPS将棋に望みを繋いだ。手数は230手で、消費時間はPuella αが2時間19分(残り1時間41分)、塚田九段が3時間29分(残り31分)。

終局後に塚田九段は、まず先に入玉の構えを見せたことについて「コンピュータを研究して入玉に弱いことがわかっていたので、狙いのひとつでした」と話したが、中盤の形成は「はっきり悪いと思っていました」と認識していたという。その形成の悪さから投了も考えたかという質問には「いえ……自分からは……(投了するつもりはなかった)」と涙ぐみながら答えていた。

Puella αの開発者・伊藤英紀氏は入玉について「入玉は2年前ぐらいまではまったくダメでした。今は少し対策をしましたが、点数計算の細かいところまではまだまだ。コンピュータ選手権では入玉の将棋になりにくいので、対策がおろそかになった面はあります」と話した。

なお、終局後の会見に出席したドワンゴ会長・川上量生氏は、今回の「第2回 将棋電王戦」についてユーザーからの反響が大きく、まだ将棋連盟から正式な回答はでていないものの「第三回 将棋電王戦」開催を目指しているとの意向も明かしている。

4月20日(土)まで開催される「第2回将棋電王戦」は、第22回世界コンピュータ将棋選手権で好成績を挙げた上位5チームの最強コンピュータと、現役のプロ棋士5人による史上初の団体戦。1日1組の対戦で全五局を実施し、結果3勝した方が勝者となる。持ち時間は人間側、コンピュータ側ともに4時間。最終戦第五局は4月13日で、三浦弘行八段 VS GPS将棋の対局。GPS将棋は、第22回コンピュータ将棋選手権1位、東京大学にある800台近くのPCを接続し、1秒間に2億8千万手を読む最強将棋ソフト。