『舟を編む』初日にキャスト陣が感謝の挨拶!

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三浦しをんによる同名ベストセラーの映画化『舟を編む』の初日舞台挨拶が4月13日、丸の内ピカデリーで開催され、松田龍平、宮崎あおい、オダギリジョー、黒木華、伊佐山ひろ子、小林薫、そして石井裕也監督が登壇。主演を務めた松田は「見れば見るほど味が出る映画です。何回も見ていただきたい」と晴れやかな表情を見せた。

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原作は2012年度の本屋大賞で第1位を獲得、発行部数70万部を突破するベストセラー小説。新しい辞書作りに情熱を注ぐ人々の姿が感動的に描き出される。松田は不器用で真面目な新人編集部員・馬締役を演じている。松田は「感謝の言葉しかない。ありがとうございます。楽しんでいただけましたでしょうか」と語りかけ、満員の会場から温かな拍手を浴びた。メガホンを取るのは、『川の底からこんにちは』(09)の石井裕也監督だ。石井監督は、「個性豊かな方ばかり」とキャストを見渡し、「言い方をかえると変わっている(笑)。皆さん、変わっているから魅力的で。そんな皆さんが芝居をして、同じ方向を向く瞬間を見ているのはとても楽しかった」と充実の撮影を振り返った。

そして、本作では“言葉”が重要なテーマとなっていることから、登壇者一同が“好きな言葉”発表することになった。石井監督が「“気合”。人生であまり使ったことがないし、これからも使わないと思うけれど、存在していてほしい言葉」と言うと、オダギリも「“押忍”です。いつでもどこでも使えるので便利。押忍!」と男らしい一言。一方、小林は「“楽”。ラクしたいなと思うのと、映画の撮影でも大変だと思う時もあるけれど、時間が経つとそれも楽しかったと思う。全てそう受け止められると良い」、続いて黒木も「“楽しむ”ですね。ポジティブではないので、ポジティブになりたい」とコメント。隣で聞いていた松田は「被った」と苦笑い。「僕は結構、緊張してしまう方なので、何でも楽しくやりたいなと。今日は映画を見てくれた方との舞台挨拶なので、楽しいです」と思い明かしてくれた。

松田演じる馬締が一目ぼれする女性を演じたのが宮崎だ。宮崎は「“おもてなし”という言葉が好きです。やりすぎても相手に気を遣われてしまうし、至らないとおもてなしにならない。難しいですよね。でもとてもおもてなしをすることが楽しいです」と微笑み、柔らかな空気で会場を包み込んでいた。辞書作りという舟に乗り込んだ人々の静かな情熱があふれ出す本作。言葉と人生の豊かさが感じられる秀作である。【取材・文/成田おり枝】