<マスターズ 2日目◇12日◇オーガスタ・ナショナルゴルフクラブ(7,435ヤード・パー72)>
 米国男子ツアー「マスターズ」の2日目。7オーバーの87位タイから予選通過へ向けてスタートした藤田寛之だったが“85”の大叩きで急降下。トータル20オーバーでベン・クレンショー(米国)と並んで最下位で競技を終えた。
藤田寛之、87位タイに落胆の色隠せず…アーメンコーナーでつまづく
 泣きっ面に蜂の出来事もあった。13番パー5ではティショットをロストすると、4打目はクリークへ。落ちた地点が芝の上だったためそこから打ったが、その際にハザード内ということを忘れて「坂を下りるときにクラブを杖代わりについていた」。同伴者のフランチェスコ・モリナリ(イタリア)に指摘されペナルティに気づくと、トータル18オーバーでホールアウト後に2罰打が追加されトータル20オーバーとなった。
 「でもまぁそういう問題じゃなかった」。藤田自身も認めるようにショットがあまりにも乱れまったくゴルフにならなかった。1番ではいきなりティショットを右の林に入れると、グリーン周りでのミスも重なりダブルボギー発進。その後もティショットが曲がりに曲がりホールを重ねるごとに予選カットラインは遠のいていった。「昨日からちょっとリニューアルしてやっていたんですけど、コースだと歯がたたない。踊らされている感じでしたね」。できうる最大の準備をして臨んだが、オーガスタの前に散った。
 この大会に向けて渡米後の2月に右ワキ疲労骨折が判明。予定していたPGAツアーの試合には出ることができず、試合は3月にミニツアーに1試合でたのみ。実質開幕戦で今大会を迎えた。球を打ち始めたのも3月中旬からと思い通りの調整ができなかったことを藤田は「パンツ一丁で来たみたいな感じですごい不安だった」と表現したが、ショットの切れも生命線のパットのフィーリングもなにも持たないままで戦うには相手が悪すぎた。
 ぐうの音も出ないほどの惨敗。それでも、藤田は前を向く。「パンツ一枚でもはいて一生懸命やっていれば暖かく迎えてくれる。ゴルファーとして可能性のあるうちはまた来たい」。スコアこそ悪かったが、オーガスタの攻めどころ狙いどころは前回以上につかんだ。あとはそこにどうボールを運んでいくかだ。
 「壁の厚さは感じたけど、これからそれをどう汲み取って、どう成長していくかが大事。今回はいつも以上にお土産が多いですよ」。オーガスタにリベンジするための課題は山積み。それでも、不屈の43歳はまた挑戦できるものを見つけて嬉しそうに笑った。

<ゴルフ情報ALBA.Net>

【関連リンク】
最新のギア情報とプロを目指した男が語る試打インプレはこちらから
キャディさんのアドバイスの効果とは?鈴蘭隊長が検証!