さて、今回の発表会で明らかになった新情報は以下の通りだ。

まずは「ライブドローイング in ニコニコ静画の超Tシャツ工房2」。「はじめの一歩」の森川ジョージや「あしたのジョー」のちばてつや、「ラブひな」の赤松健、「モテキ」の久保ミツロウ、「毎日かあさん」の西原理恵子など著名漫画家が14名登場し、ライブドローイングイベントを開催する。テーマは「一歩 VS ジョーの対決を後ろで見る各作品のキャラクターたち」という感じになる予定らしいが、どんなイラストができあがるかは当日のお楽しみだ。このライブドローイングで完成したイラストはTシャツ等に印刷して通販を行い、収益は東日本大震災復興支援にあてられる。

さらに、自衛隊に続き、在日米軍が超会議に参戦。「在日米陸軍ブース」を出展する。ここでは「Operation TOMODACHI」関連のパネル展示のほか、「在日米陸軍軍楽隊」が来場して会場でブラスバンド演奏とロックバンド演奏を行う予定だ。また、自衛隊、在日米軍、来場者で「超2525(ニコニコ)中隊」を特別結成するという。

先日、仮釈放されたばかりのホリエモンこと堀江貴文氏も、急遽超会議への参加が決定した。昨年はまだ収監中だったため、檻のオブジェ付き等身大パネルが展示されていたが、今年は本物だ。会場では生放送への出演や、「超ニコニコ言論コロシアム」への参加、会場の視察などを行うという。30kgの減量に成功した堀江氏にちなんだ、「30kgダイエットフード」メニューもフードコートで販売される。この日の発表会には堀江氏も登場し、「前回の超会議は収監されていたので蚊帳の外で寂しかった。(提案された企画を)やりますよ」と意欲を見せていた。

海外からも新たに参戦が決定した。世界中で大ヒットしているカードゲーム「マジック:ザ・ギャザリング」だ。いったいどんなブースになるのか、ファンは楽しみにしてほしい。

最後に、「陰陽師」「餓狼伝」「神々の山嶺」などで知られる作家の夢枕獏が超会議に登場する。いったい何をするのかと思いきや、なんと代表作の一つでもある「キマイラ」を「ニコニコ超会議2」にて連載再開させ、その第1話を来場者の目の前で公開執筆するというのだ。1万字の原稿を果たして見られながら書き上げられるのか。何とも面白い企画になりそうだ。

続いて、幕張メッセに併設されたホールでニコニコ超会議2後に開催される「ニコニコ超パーティー2」の最終発表を紹介しよう。

ニコニコ超パーティーは昨年、出演者が250名にも及んだ大規模なライブイベント。今年も著名なニコニコユーザーに加え、ドアラ、中川翔子、川越達也、SOPHIA松岡充らの出演が決定していたが、さらにDAY1には福山芳樹、小林幸子が、DAY2には奥華子が出演することが発表となった。

福山芳樹はJAM Projectの一員で、ニコニコ動画で大流行した「真っ赤な誓い」の歌手として知られている。また、小林幸子は紅白で披露していた派手な衣装から、ニコニコ動画というよりもネット全体で「ラスボス」として有名であり、昨年の大晦日はニコファーレにCG映像で出演したこともある。今回は期待に応えて、重さ1トンほどの”衣装”で登場する予定だという。また、奥華子はかつて「奥華子 歌ってみた企画」などを通じてニコニコ動画と関わりがあり、そのあたりから今回の出演に至ったものと思われる。

今年は前回に比べるとやや有名人の出演が少なめだが、出演者全体では約350名と100名ほど増加しており、前回以上の盛り上がりを期待したいところだ。

……ということで超会議2、超パーティー2ともにほぼすべての情報が出そろったわけだが、全体としては昨年のバージョンアップ版といって差し支えないだろう。好評だった部分は残しつつ、改善点は着実に改善してきている印象だ。

5年間の集大成だった昨年ほどの新鮮味はさすがにないかもしれないが、ニコニコ動画という”場”が好きなユーザーにとっては、今回も安心して楽しめるイベントになるはずだ。