11日、国立代々木競技場では、フィギュアスケートの世界国別対抗戦が開幕する。

注目は言わずもがな、今季ここまで6戦5勝の女王・浅田真央だろう。大会前日の10日には、テレビ朝日「報道ステーション」で、「浅田真央の"笑顔" 復活を支えた深い絆」と題し、スポーツキャスター・松岡修造氏が浅田に行ったインタビューの様子を伝えた。

昨年の低迷から見事に復調した浅田。きっかけのひとつは、SP用の曲を「I Got Rhythm」に変更したことにある。「真央が好きなところは、ステップの一番真ん中のところ。本当に楽しんで滑ることができる場所」という浅田は、「I Got Rhythmは本当に明るくて元気な曲なので、自分も助けられた」と明かす。

選曲は、何年にも渡って浅田の振付を担当するローリー・ニコル氏によるもの。同番組にコメントしたニコル氏は、「去年の5月、真央がやって来たとき、彼女は酷く感情的になっており、それは悲劇のようでした」と振り返り、最愛の母の死を悲しむ浅田に対し、明るく、楽しい曲を提案したという。

「振り付け(ニコル氏のもと)に行く前には、まだ(スケートを続けるか)どうしようか悩んでいる状態」と、当時の様子を明かした浅田は、「(I Got Rhythmを聴いて)ああ、楽しいなって思い始めて。そこがひとつのやらなきゃ、スケート好きなんだなって思えた時かもしれないですね」と語る。

また、松岡氏が「ローリーさんはどんな人?」と尋ねると、浅田は「自分にとってのBest Choreographer(振付師)」と答えたが、ここで松岡氏は「いきなり英語できました。なんでそこ英語にしました?」と、予想外のツッコミを入れると、当の浅田は「わかんないです」と苦笑いをするしかなかった。