マレーシア・シンガポール共同の大規模都市開発『イスカンダル計画』を見た!

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マレーシアのジョホールバルで進められている、大規模な都市開発『イスカンダル計画』レポートの第2回目。

といっても、前回は、主にクアラルンプールについて紹介した。

今回は、いよいよ、「イスカンダル計画」について、現地で見聞した事を報告したい。

ちなみに、「イスカンダル」とは、ペルシア語でアレキサンダー大王のことを指した言葉である。

「イスカンダル計画」とは、国土が東京都と同じくらいの大きさしかないシンガポールが、対岸の町であるマレーシアのジョホールバルを、その衛星圏にしようというマレーシア・シンガポール両政府共同の開発計画。

2006年にスタートし、2025年までに10兆円投資する計画で、現在までに約3兆円が投資されているという。

不動産、金融、教育、工場、レジャーと多岐にわたり、開発面積はシンガポールの約3倍におよぶ。

両政府が参考にしているのが、香港と深センの関係だ。

クアラルンプールからエアアジアでジョホールバルに向かった。

フライト時間は30分程度だろうか。

クアラルンプールとジョホールバルは東京、名古屋間と同じくらいの距離だ。

ジョホールバルのセナイ空港を出ると、巨大な工場が目に入った。

何かと思えば、カナダのEMS(Electronics Manufacturing Service、電子機器の受託生産を行うサービス)企業だった。

空港周辺は整地されていて工場誘致をしているようだ。

実は、ここもイスカンダル計画の一部だ。

セナイ空港周辺は経済開発地区として定められている。

空港からは、バスに乗ってラーキンバスターミナルへ。

ここから、ジョホールバル市内に出るタクシーに乗り換える。

バスターミナルは、2階建ての大きな倉庫のようなかっこうをしていて、屋台や雑貨屋が入っている。

ここで食べた、マレーシア風お好み焼きともいえそうな鉄板焼は非常に美味だった。

タクシー運転手と交渉して、ジョホールバル中心部に出る前に、スサジャヤ地区という、リゾート、教育、レジャーなどを中心に開発する地区を回ってもらうことにした。

近づいてくると、いかにもリゾート風な通りの雰囲気となる。

そして、見えてきたのが英国のウィリアム王子と結婚したキャサリン妃が通っていたマルボロカレッジのマレーシア校だ。

シンガポールの富裕層の子弟が通うほか、日本からもわざわざ入学する子どももいるという。

中を覗かせてもらおうとガードマンと交渉したが、さすがにアポイントがないと無理ということだった。

しかし、外からみるだけでもその広さには驚かされた。

ジョホールバルの市街地に着くと、クアラルンプールとは異なり、まだそれほど大きなビルは建っていなかった。

少し歩いてみると、この町が多様性に飛んでいることがすぐに分かった。

インド系の人がやっているレストランのカレーは、これまで食べたカレーのなかで一番美味しいのではないか、と思えるほどいい味だった。

店に入ると、大きな皿にライスを盛ってくれて、10以上ある鍋の中から適当にカレールーや、骨付きの鶏肉、魚のフライなどを盛っていく。

テーブルに座ると、おじさんがやってきて、何やらメモ書きをしている。

値段を付けているのだろうが、何種類盛ったのかこれだけで調べるのは相当に難しいと思う。

基本的に皆、手で食べていたが、「スプーンをください」というとすぐに出してくれた。

また、ヒンドゥー教の寺院もあって、寺院の姿自体が日本人にとって独特なもので、その周囲にある飾り物の店も見慣れぬものだった。

日本に関係するものといえば、シンガポール政庁の建物だ。

少しマニアックだが、中央の塔の形が少し神奈川県庁と似ていると思った。