回に両チームともにチャンスを逃して以降、スタンリッジ、杉内、ともに譲らず後半戦へ。やはり杉内攻略は立ち上がり。そこを凌がれてしまうと尻上がりに立ち直ってくる。杉内攻略のカギとみていた鳥谷が、初回長打でチャンスを広げるも後続を断たれた。

スタンリッジ、球威もスライダーのキレも、おまけにリズムも良かった。ピンチは初回と7回。特に7回は嫌な雰囲気が漂った。一死からボウカーがライト線へ。これを福留が見事なレーザービームで二塁で捕殺。この後ロペスヒットとワイルドピッチで走者は二塁へ。

打者は矢野。カウント1−2で追い込む。均衡が破れない状態におけるワイルドピッチで迎えたピンチ。こんな場面で昨年はことごとく失点していたように思える。ここでも勝負を急いだ感じがあったが何とか切り抜けた。初回のピンチも村田に外一辺倒の攻め。見ていてヒヤヒヤしたがボールの力が優った。

続く8回、今度は救援の福原が、ストレート一辺倒で1球も変化球を含めずに満塁のピンチを作ってしまう。何故に変化球を挟まないのか素人には理解に苦しむ。確かに球は走っていたが、140キロ後半のストレートだけで抑えられるほど甘くない。

満塁で村田を打ち取った高目のストレート。打った瞬間いかれたと思った。運よく大和のグラブに収まった。村田へのあの高さのストレート、あるシーンを思い出した。

2010年矢野が現役最後にベンチに入ったゲーム。藤川球児が高めの速球を村田にスタンドまで運ばれた。

タイガースと讀賣の打線、顔ぶれだけ見ればタイガースの方がかなり得点力がありそうに思える。讀賣の6番以下、外国人が2人並んでいるが一発の怖さはあまりない。昨年とどこが違うのか考えてみたら高橋由伸がいなかった。由伸が6番にいるといないとでは全然違う。

しかし讀賣投手陣の顔ぶれはとてつもなく分厚い。特にリリーフ陣は有り余るほどの投手が揃っている。昨日投げた笠原なんて投手も厄介な球を投げる。久保や越智が離脱中にも関わらず、金刃、東野、ゴンザレスを出せるという贅沢ぶり。

先取点のチャンスで初回、8回に走者2人を置いて打席に入った福留、今日は最後の西村以外は左投手が相手だったが、外のスライダーが全く見えていない。

阿部にうまくインコースを攻められたこともあったが、最後はいずれも外角のボールになるスライダーに空を切った。開幕の神宮での内角シュートが尾を引いているように思えてならないが・・・。

大和がスチールを敢行して失敗。これで今季4回走って3回失敗している。うち今日も含めて3回は見ていたが、いずれもアウトは捕手のストライク送球で間一髪のタイミング。今後も臆することなく走っていけば、シーズン終了すれば30くらいはいくだろう。杉内から企画したことを評価したい。

今日はドローで良しとしよう。今日の西村、あの投球されたらイチローでも打てない。最後、加藤も良く投げた。

初回無死一塁、大和には送らせるべきだと掛布は言っていたが、私はそうは思わない。初回の送りバントで杉内から1点取りに行って、仮に取れたとしてもそれで勝負が決まるとは思えない。初回は複数得点を狙えるビッグチャンス。攻めて攻めて押していく野球をしたほうがいい。

タイガースの右翼手が、ライトから二塁へ送球し捕殺したのを見たのはいつ以来だろう。近年全く記憶がない。

もしかしたら北村以来か(笑)