ロンドン五輪のボクシングで銅メダルを獲得した清水聡選手が2013年4月、メダルを紛失してしまったことがマスコミをにぎわしている。

過去にはソウル五輪レスリング金メダリスト・小林孝至さんも金メダルを一時紛失したことでマスコミをにぎわせたが、お金には換えがたい名誉とは別に、実際のメダルの金銭的価値はいかほどなのだろうか。

銅97%、亜鉛2.5%、錫0.5%

新聞報道によると、清水選手の手元からメダルが消えたのは3月24日。渋谷区内で開かれたイベントに出席するためメダルが入ったバッグを持って会場を訪れ、その4日後にバッグを確認したところメダルが無くなっていたという。

イベントではメダルをバッグから取り出さず、自宅を探しても見つからなかったため、清水選手は何者かに盗まれた可能性もあるとして4月になって警視庁原宿署に被害届を提出した。

行方不明となった銅メダルだが、オリンピック憲章ではその大きさについて「金、銀、銅メダルとも少なくとも直径60ミリ、厚さ3ミリなければならない」と規定している。金属含有率については、銅メダルは銅が97%、亜鉛2.5%、錫(すず)0.5%となっている。

ちなみに金と銀メダルはいずれも銀製で、1000分の925の純度が必要。さらに金メダルについては少なくとも6グラムの純金でメッキが施されていなければならない決まりになっている。

ただ、ロンドン五輪のメダルは北京五輪のメダルと比べて2倍近いサイズになったものの、その「金属物」として価値は、一説では金メダルで約5万円、銀メダルは約2万6000円、大半が銅製の銅メダルでは約400円程度にすぎないという。

とはいえ、お金では量れない名誉ある貴重品が盗まれた可能性もあるとして、警視庁は慎重に調べを進めている。