アベノミクスが最高のシナリオで進んだときに本当に上がる材料BEST9
デフレ脱却に成功したとき、株式や為替など各種マーケットは大きく景色を変えているだろう。しかし、万能な経済政策が存在しないのも確か。円安加速や中国との衝突などリスク要因もある…真の有望株とは?


GOODシナリオ 「物価2%上昇」そのときの株価・為替は?
1円の円安で200円高。株高で年金・雇用も解決
昨冬ごろから市場関係者の間で指摘されているのは、対ドルで1円の円安が日経平均を200円押し上げる習性がある、ということ。為替があと10円ほど円安に動けば、日経平均はそれだけで2000円上がるわけだ。

特にトヨタ自動車をはじめとする輸出企業は、円安という外部環境の好転だけであと2割、3割は軽く値上がりするだろう。そこに、合理化や新技術開発といった各企業の経営努力が加われば、株価の値上がり幅はさらに拡大するだろう。

また、物価上昇率がマイナスからプラス2%程度に転換すれば、企業は勝者のない安売り競争から解放され、賃金アップの余裕が生まれてくる。日本は人口減少による労働力不足が確実視されるため、本当は賃金に上昇圧力がかかりやすい。

なにより、個人の消費マインドは名目成長に大きく影響される。年を経るごとに何もかも縮んでいく社会よりも、物価も賃金も2%ずつ上がるくらいが、「なんとなく暮らしやすい」雰囲気になるものだ。1万円のモノが来年1万200円になるだけではあるが、影響はきわめて大きい。

バブルが去った1990年代後半、日本経済の巡航速度は「1・2・3」といわれたものだ。1ドル=100円、日経平均2万円、長期金利(10年物国債利回り)3%という意味だ。

この水準に近づけば、単に株高で相場や投資家が盛り上がるだけでなく、年金の積み立て不足や雇用不安など、日本経済が抱える多くの問題が解決していく。

材料? インフレヘッジ株が上がる
インフレになれば即、住宅価格や家賃にはね返ってくる。住友不動産販売は堅実財務で知られ、都市部に強い仲介最大手なので、外せない銘柄だろう。
また、物価上昇局面では、特に食料価格の上昇が注目を集める。株の値上がりで家計負担をカバーする意味でも、米穀商社のヤマタネの動きもウオッチしておきたい。
また、インフレといえば金価格上昇。ジパングは日本では唯一の金採掘専門業者。ハイリスク銘柄でもあるので要注意。

材料? 参院選自民大勝で上がる
各種世論調査を見る限り、今夏の参議院選挙でも自民党の大勝が予想される。プラップジャパンはこれまでも自民党の広報戦略を練り上げてきた実績がある。投資金額20万円超だが、選挙というだけで材料になるのがムサシ。選挙後は、野党への遠慮から打ち出せなかった政策が次々と出てくるだろう。産業界の要請に応える形で派遣労働関係の規制緩和が一段と進めば、パソナグループに投資家の目が向きそうだ。業界3位ながら、竹中平蔵氏が会長に就いている。

材料? グローバル30指数で上がる
自民党の株式市場活性化策には、日本株の代表銘柄で構成する「グローバル30社」指数の開発が盛り込まれている。
海外の機関投資家や投資ファンドが売買しやすい銘柄をセットで示すもので、時価総額が大きく情報開示にも積極的な有力企業が選ばれるだろう。
採用候補としては、三菱UFJフィナンシャル・グループとみずほフィナンシャルグループが有望。製造業では日産自動車が有力視される。

材料? 憲法改正で上がる
安倍首相にとって憲法改正は最大の懸案事項。改正発議となれば、国民への情報周知が必要になるため、テレビや新聞を通じた公告や反対陣営の意見表明が活発化する。フジ・メディアHDは広告収入増加に期待。また、DM用封筒類で業界トップのイムラ封筒などにも注目。集団的自衛権が認められて自衛隊と米軍の共同行動も増え、米軍艦艇修理にも豊富な実績のある佐世保重工業に恩恵か。