『HK 変態仮面』で主演を務めた鈴木亮平

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女性用のパンティを被り、網タイツを履いたヒーローが、悪者を退治していく。この度肝を抜く設定で人気を博したあんど慶周の人気コミック「究極!!変態仮面」が、『HK 変態仮面』(4月13日公開)として実写映画化。監督・脚本は『コドモ警察』(公開中)や『俺はまだ本気出してないだけ』(6月15日公開)の福田雄一だ。本作で、変態仮面こと色丞狂介(しきじょうきょうすけ)役に抜擢された鈴木亮平は、ほれぼれするほど強靭な肉体を作り上げた。鈴木にインタビューし、入念な役作りや、インパクト大の衣装作りの舞台裏について話を聞いた。

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衣装合わせの打ち合わせを4、5回行い、ようやく完成版にまでたどり着いたそうだ。「最初の衣装は完成度が低く、ひたすら『違う。これじゃない』って感じでした。まず、簡易的なマスクを作ったんですが、これじゃ駄目ということで、本格的な造形の人に頼んで型を取って作ってもらいました。うまい具合に目が出る形のパンティってないので、基本的には全部特注です。網タイツも、網の大きさや光沢具合などを考慮し、素材も破れにくい特殊なもので作りました」。変態仮面といえば、ブリーフをクロスにして着用するのもお馴染みだが、そのコスチュームにも相当苦戦したそうだ。「おいなりさん(急所)のところがズレないような作りで、かつ伸縮性や耐久性があるブリーフっぽい素材ということで、衣装さんはすごく悩んでいました」。

パンティのマスクをしてのアクションは、息苦しかったのではないだろうか。「思ったより疲れました。また、湿気や汗で、アゴの部分にぴちゃぴちゃ水がたまっていくんです。すごくフィットするから、一回取ると、付け直すのが面倒くさいので、ずっと付けていました」。では、変態仮面としてロケをするのに、恥ずかしさや抵抗は感じなかったのだろうか?「マスクをつけ、裸になると、そこで大丈夫になるんです。ベンチコートを着ていて、前だけ開いてたりする方が変に恥ずかしかったです。不思議なものですね。それはやっていて発見したことです。あと、マスクを付けていないと、かなり恥ずかしかったです」。

撮影中、何か変態的な感覚が覚醒して、ムラムラしたりはしなかったのか?とも突っ込んでみると、鈴木は「ありました」と照れ笑い。「現場には女優さんや女性スタッフも多かったので、カメラからは見えない角度でも、おいなりさんが見えたりするんです。そのことをふとした瞬間に意識すると、これって人によってはすごく興奮する、まさに『気分はエクスタシー』(狂介の名セリフ)だと思ったりはしました(笑)。その時、そうか、この感じをすごく盛り上げていけば、狂介の変身シーンになるのだとも思って。自分では抑えきれない波が押し寄せてくるのって、こんな感じなのかと実感しました」。

本作に出演したことで、正義とは?変態とは?について、自身に問いかけたりもしたそうだ。「狂介って、自分を変態だと思っていないんです。信じたくないというか、彼は天然ですが、言葉の節々は普段から変態なんです。それで、演じている僕も、自分が変態だと思ってしまっては駄目だと思って。受け継がれた血が変態という狂介の悲しい性を表現するために、僕自身も自分が変態だということをあまり意識しないようにしました。それに変態って、いろんなコンプレックスの最たるものの象徴なんじゃないかとも思うんです。たとえば外見や内面で、自分はちょっとおかしいとか、いろんなことを悩むじゃないですか。でも、実は自分が人と違うことは、社会に出てから最大の武器になったり、それが仕事になったりもするし。そういうことに気付く物語じゃないかなと」。

鈴木亮平が肉体を酷使し、内面からも深いアプローチをした変態仮面。186cmの高身長の鍛え上げられた体から繰り出される必殺技は、まさに画になりそうな予感!是非とも大スクリーンで変態仮面の勇姿を拝みたいものだ。【取材・文/山崎伸子】