調子が良い時にセーフティバントをして見せるのは、イチローと同じだ。こういうときにやると成功するのだ。
norichikaaoki20130410

3試合連続マルチヒット。2試合で7安打。

7日の試合では2打席目にタイムリー二塁打、4打席目にシングル、5打席目にタイムリー、延長戦になった6打席目にシングル。

8日の試合では1回先頭打者でシングル、2回も先頭打者で二塁打、4回にはバント安打、6回に四球。
ポイントゲッターにもなり、チャンスメーカーにもなり、まさに縦横無尽。
もともと固め打ちの多い選手だったが、攻撃のアイディアが多彩で、しかもスピード感がある。

イチローのようにしなやかにボールの芯を打ち抜く精度の高さは感じないが、臨機応変に対応する機敏さ、そしてパワーも感じさせる。

打撃は腰の回転だといわれるが、青木の丸くて太い腰回りと短い足を見ていると、まさにその通りだなと思う。

ヤクルトには昔、若松勉という小さな大打者がいた。この打者も腰の回転で安打を量産した。単打だけでなく長打もあって、しかも代打でも好成績を残した。
昨今の青木を見ていると若松と重なる部分が多い。いついかなるときも、自分のスタイルでボールを引き付けてしばき上げる。
このスタイルはアメリカでも通用するのだ。

2年目、昨年はレギュラーどころかロースター入りもおぼつかない身分だったが、今年はチームの中心選手の一人。余裕をもって試合に臨めていることも大きいのだろう。

シーズン中には浮き沈みはあるだろうが、イチローに続いて首位打者を取るような活躍を期待したい。