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ニュージーランド北島の南端にあり、ちょうど国土の中央に位置する首都ウェリントン。 クック海峡からの強い海風が街に吹き、"Windy Wellington!"(風の強い街)と言われるが、ロンリー・プラネットで「世界一魅力的な首都」(2011年)に選ばれるほど、自然の美しさとともに芸術や文化の素晴らしさでも知られている。文化的な街には必ずと言っていいほど、成熟したカフェ文化が育つものだが、ウェリントンもその例外ではない。コンパクトな街の中にはたくさんのカフェスポットが点在し、一見、敷居が高そうに見えるローカルな喫茶店も一歩踏み込めば、そこはもう馴染みの一軒へと姿を変えてくれる。ガイドブックには載っていない、自分だけのお気に入りカフェを見つけるのもこの街を歩く楽しみのひとつだ。

芸術や映画文化が盛んな
クリエイティビティあふれる街 ウェリントン

もうひとつ忘れてはならないのが、映画文化の存在だ。小規模ながら映画制作では世界の最先端を行く、ウエリントンは、映画『ロード・オブ・ザ・リング』や『ホビット』の監督でも知られるピーター・ジャクソンの故郷でもあり、彼の映画のロケや映画制作活動もここが拠点にもなった。『ティンティン』、『アバター』、『第9地区』、『ホビット』3部作など、数々の映画の舞台裏では多くのクリエイターが活躍し、ますます世界中から優秀な人材が集まってくる。ウェリントンを訪れたら、クリエイティビティあふれるシネマカルチャースポットは必見。ピータージャクションの経営する製作会社「WETA(ウェタ)」では、映画ファンのための映画関連のアートワークの展示やグッズ販売、クリエイターたちと交流できるツアーも体験できる。ウェリントンを訪れたなら、ぜひそんな街のアーティスティックな一面に触れてみて欲しい。

映画ファンのメッカ WETA   ノスタルジックな劇場体験!   デザイナー クレアのインタビュー 



すべての人々に夢や感動を与えるシネマ製作の現場

  • ところ狭しと並べられた、特殊メイクのミニチュアやアートワークに目を奪われる館内。

ウェリントンのダウンタウンから車で20分。映画作品の劇中で使用された特殊メイクのミニチュアや衣装、アートワークなどが展示された「WETA CAVE」は、ロード・オブ・ザ・リングやホビットファンのメッカ。

WETAは1993年に映画監督のピーター・ジャクソンやリチャード・テイラーらにより設立され、2000年に、特殊メイクやミニチュア製作の工房である「Weta Workshop」とデジタル・ポストプロダクションの「Weta digital」に分けられた。WETAはクリエイティブな技術で定評があり、世界でもトップクラスのスタジオからの依頼が後を絶たない。ハリウッドのジェームズ・キャメロン監督も、斬新な作品に仕上げるためにウエリントンに目を向けたひとり。そしてオスカーを獲得した映画『アバター』の製作もここで行われたのだ。

もちろんコアな映画ファンだけでなく、子供から大人まで誰もが楽しめる内容が盛りだくさんだ。「WETA Workshop」では実際の映画製作現場を見学できるツアーも実施されており、ツアーをナビゲートするのは実際にWETAで働き、映画の製作に携わったクリエイターや技術者たちだ。見覚えのある映画のワンシーンが、実際にどんな工程で映像化されていくのかが、分かりやすく展示されており、しかもクリエイター自身の感想や苦労話を交えたユニークな解説付き。ツアーはここでしか得られない貴重な体験となるはずなので、タイミングが合えば、ぜひ予約を。



INFO:
WETA ウェタ 
PO Box 15208, Miramar, Wellington, New Zealand
Tel: +64 4 909 4000


ノスタルジックな劇場体験!   デザイナー クレアのインタビュー 

訪れた人を魅せるノスタルジックな劇場体験

  •                   

名作が生み出される一方で、ウエリントンでは映画館に行くこと自体が市民の大きな楽しみとなっている。市内の随所に小規模ながら魅力的な劇場があり、さまざまな映画祭が開催されている。

ピーター・ジャクソン卿、ジェイミー・セルカーク氏らが所有する映画館「ザ・ロキシー シネマ」は、昔ながらの趣ある建物を改装し、アールデコ全盛期のスタイルと20世紀の最先端の技術が融合したユニークな劇場体験が楽しめる。ホビットのプレミア試写会もここで開かれ、多くの俳優や映画関係者が訪れた。劇場内のスクリーンにはベロアの垂れ幕が引かれ、上映と同時に幕が開く演出は、昔ながらの劇場映画の楽しみを呼びさまし、古き良き映画文化のノスタルジックな興奮や感動を思い起こさせてくれる。

1階には、Weta Workshop が内装を手がけたレストランとバーカウンターがあって、ウェリントンの有名コーヒーショップ「MOJO COFFEE」の香り高いコーヒーや、地元の食材を使った食事やティータイムを楽しめる。女性好みのスタイリッシュな盛り付けのメニューや英国風のハイティーは、ぜひ試してみて。

INFO:
the Roxy Cinema ザ・ロキシー シネマ 
Roxy Cinema, 5 Park Road, Miramar, Wellington
Tel: (04) 388 5555


映画ファンのメッカ WETA   女性クリエイター インタビュー 

才能あふれるWETAの若き女性クリエイター
クレア・プレッブルへインタビュー

  • WETA Workshopにて、自身の作品を紹介して見せてくれるクレア。

現在27歳のクレアは、WETA Workshopで働くデザイナー。彼女が手掛けるのが、主に映画作品の中できらびやかな存在感を放って観客を魅了するコスチュームやジュエリーだ。
「WETA Workshopで働くことは私にとってまるで夢のように刺激的な毎日です。何よりここで一緒に仕事をするのは才能あふれる素晴らしいチームメンバーに恵まれていることです。」と目を輝かせながら語ってくれた。

クレアの最近の仕事の中でも注目は、映画「アバター」のキャラクターのためのコスチュームを作成。そして、ケイト・モスがファッション雑誌VOGUEの撮影のための着用する衣装に使用されるジュエリーなど、映画だけでなく雑誌やファッション業界からも注目されている。作品はスターリング銀ワイヤー、スワロフスキー・クリスタルおよびガラス玉を使用した独特のフォルムをハンドメイドで製作しているもので、ロンドン、LA、日本、インド、シンガポール、中国などにも紹介されている。彼女はそのクリエイティブな技術を独学で身につけたものだというから驚きだ。

クレアが、ジュエリーやコスチューム製作に興味を持ち始めたのは、実に8歳の時だったという。

  • クレアが生み出す、スターリング銀ワイヤーを巧みに使ったコスチューム・ジュエリー

ファブリックアートを教えていた母親の影響もあったそうだが、彼女が生まれ育った街、ネルソンではWorld of WearableArt Awards Show(通称 WOW)といって、ファッションとアートが融合したユニークな祭典が毎年開催されており、彼女は8歳からWOWに参加し続けた。そして10年後の18歳の時にWOWの最高賞を最年少で受賞。彼女の努力と、才能を開花させる絶好の環境がニュージーランドには揃っていたのだ。
ちなみにその時に勝ち取った賞金で、ファッションとアートを学ぶために、世界中へ留学する旅に出たのだそう。留学中、彼女にとって最も印象的なトピックスは、敬愛するロンドンのアレキサンダー・マックインの下でインターンをした数日間だったとのこと。

日々クリエイティブな活動に没頭し、スキルアップを目指しているクレアは、仕事とプライベートのバランスを取るのも一苦労なのだとか。「オンとオフのメリハリをきっちりつけるように努力はしています。それでも何日も缶詰めになって製作にあたることもしばしば。ジェットコースターのように展開が早い毎日だから、せめて健康には注意を払っているんです。特に食べ物に関してはオーガニックフードを中心に摂取することを心がけていますよ。ニュージーランドは、街中のエコスーパーでもオーガニックフードがたくさん見つかるので健康管理もしやすいと思いますね。」

  • 自身が作ったコスチューム・ジュエリーを身につけて、カメラにポーズをとってくれたキュートなクレア。

最後に自身の夢についても聞いてみた。「将来は、大好きなジュエリーやファッションの分野で自分自身のブランドを立ち上げたいと考えています。国外での活動にも興味はありますが、私はこの街が好きだし、素晴らしいクリエイターたちと一緒に仕事をするのはとても刺激的。ここで学ぶることも多いので、ウェリントンで生活するのは、デザイナーの自分にとっても恵まれた環境だと思っています。」

ウェリントンに、才能あふれるクリエイターが集まってくるが、その理由も頷ける。クレアの言うように、この街にはクリエイターやアーティストが技術を磨ける環境があり、しかもクリエイティブな活動を行いながら、生計もきちんと立てられるような仕事があるからだ。クリエイティビティあふれる芸術の街ウェリントンで、夢と希望にあふれるクレアは、これから大きく世界に羽ばたこうとしている。

INFO:
Claireprebble.com 
INFO:
World of WearableArt Awards Show(WOW)
1987年、南島のネルソン(Nelson)でアートギャラリーのプロモーションとして始まったアートとファッションが融合したユニークな祭典。現在は毎年ウェリントンで開催され、国内外から150以上のデザイナーが優勝賞金を競う。発祥地ネルソンでは、過去作品を映像と展示で紹介するThe World of WearableArt™ and Classic Cars Museum がある。

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協力:ニュージーランド政府観光局 ニュージーランド航空