『なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか?』著者の山口揚平さんがお金をテーマにさまざまな人と語り合う対談シリーズ。今回のゲストは、ブランド経営戦略ストラテジストで作家の坂之上洋子さんです。おふたりの交流は、山口さんがダイヤモンド書籍オンラインで連載されていた文章を、坂之上さんが偶然目にしたことから始まります。山口さんの考えに興味を持たれた坂之上さんは、連載をすべて読み「哲学の域まで達している」と感銘を受けたそうで、共通の知人がいたという偶然も重なり、交流が始まりました。本対談では、互いに認め合うおふたりが、これまで語らなかった領域に踏み込んでいきます。

非貨幣経済を取り入れてほしい

山口揚平(以下、山口) 僕は「可能性」に対してエネルギーを与えることが好きで、何かが生み出される可能性があったとしたら、とくに見返りは考えずにベットする(賭ける)という使命感を持って仕事をしています。プロジェクトに人が必要だったら人を紹介し、お金が必要だったらかき集め、知恵が必要だったら自分が絞り出すという「パワー・トゥ・ザ・クリエーション」という考えです。

 これからの時代、自分の時間を売ってお金にする「お金に従属した生き方」を変えるべきときに来ているのではないかと思うからです。むしろ、自分の好きなことをやってそれをマネタイズする、つまり人々の可能性が顕在化していく社会になれば面白いのではないかと思っています。

坂之上洋子(以下、坂之上) なるほど。

山口 僕にも自己顕示欲はありますが、同時に、人びとにインスピレーションを与えたいとも思っています。自分が触媒となって、多くの人が好きなことをして自由に生きていければいいなと。そのために、自分という触媒をどう生かせばいいか。これは悩ましいところですね。

坂之上 何が悩ましいんですか?

山口 僕の考えを理解してくださる人がいるのは事実ですが、たとえばそれが100万人に届けられているか、と言えば、そこまではいかない。

坂之上 100万人に考えが届いたとして、何をしたいのでしょ?

山口 勇気を持って自分の道を歩んでくれたらいいなと思います。

坂之上 私は山口さんの文章を読んで感銘を受け、ツイッターで「すごい」とつぶやく具体的アクションを起こしました。一方で、感銘を受けたけれどアクションを起こしていない人が、すでに100万人いるかもしれませんよ。

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