金の埋蔵量世界一は日本...エネルギーと技術と文化、蘇る“隣国”は侮れない―中国語メディア

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持続的な景気低迷、国際地位の低下は、日本人から笑顔を奪った。1960、70年代に奇跡を創造した日本は一体どうしてしまったのか?日本人は何を思っているのだろうか?
日本のGDP(国内総生産)が中国に抜かれて世界3位になって以来、「日本衰退論」は日本国内外に広がっている。世界の多くの人が日本の発展の見通しを見込んでいないが、多くの日本人はこの見方を認めず、「日本は逆転するチャンスがある。外界は日本の実力をみていない」と思っている。日本のメディアはこのほど、日本が持つエネルギー、技術、文化面での強大な実力を長文で紹介した。
まず、日本はエネルギー分野で原子力発電に頼らなくてもよい。日本はこのほど、周辺海域で大量のメタンハイドレートを発見した。これらのメタンハイドレートに含まれる天然ガスの量は日本の100年以上の需要を満たすことができるとされる。メタンハイドレートは、太陽エネルギー、風力エネルギー、地熱に比べて、蓄積されるエネルギーは大きいといわれる。日本のメタンハイドレートの埋蔵量は原油、石炭、天然ガスの総埋蔵量の2倍強に相当するとされる。メタンハイドレートは主に地震が多発する海域に埋蔵されており、日本の周辺海域にはより多くのメタンハイドレートが埋蔵している可能性がある。
次に、日本は大量の希少金属を抱えている。金を例にあげると、現有の技術では、1トンの金鉱石から最多で20gの金を抽出できる。だが、日本は先進的な金抽出技術で廃棄された携帯電話などの金属原料から1トンあたり300gの金を抽出することができ、天然の鉱石抽出率の15倍にあたる。日本が回収した「都市資源鉱山」の中で金の埋蔵量は天然鉱山ランキングで世界一の南アフリカを抜き、世界の総埋蔵量の20%近くを占めている。
さらに、日本は技術面で依然として世界の先頭に立っている。日本の電池製造技術は世界一だ。1991年、ソニーが携帯電話やノートパソコンに不可欠なリチウム電池の実用化に成功して以来、日本の企業は長期間、民間用リチウム電池市場の50%以上のシェアを保持してきた。2011年に韓国製品が低価格を武器にシェアの拡大を実現したが、技術面で日本との格差はまだ大きい。エコカーの製造分野でも、日本製品は電池の優れた放熱性や長い寿命といった強みでリードしている。ノーベル賞の受賞者、山中伸弥氏らの働きかけで日本は幹細胞技術面でも優位性を備えている。新エネルギーとバイオテクノロジー分野で日本は他国に劣らない。
ハードパワーのほか、ソフトパワー面でも日本は強い実力を備えている。2000年から、日本は文化産業を新たな経済成長点として位置づけ、世界各国の愛好者に人気がある日本のアニメ、ゲームのほかに、日本料理、観光、伝統的な工芸などの新たな「文化エンジン」を見つけた。
各国の若者に向け、日本はAKB48を始めとする女性アイドルグループを通じて、「ファッション文化」を輸出し始めた。宣伝を強化するため、JKT48は拠点をインドネシアに、SNH48は拠点を中国・上海市に設けている。「韓流」がアジア地域を席巻した中で、日本は韓国のノウハウをつぶさに研究し、文化産業の発展を国家戦略として位置づけた。さらに日本は独自の対策も取った。例えば、海外のスズキ、日清食品などの生産企業、および博報堂、講談社などの文化企業との提携を推進し、インドなどの新興国市場で文化産業の発展を共同で推進している。
エネルギー、技術、文化分野の分析を通じ、日本メディアは、「日本はまだ衰退しておらず、前進している」との結論を出した。もちろん、これは一家言に過ぎず、全面的な状況を反映していない。だが、中国の隣国である日本が各方面で強い実力を備えている現実を、我々中国人は「日本は衰退している」などの一言で見過ごすことはできない。
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<筆 者> 蒋豊。1959年6月北京生まれ。88年に来日し、94年九州大学院卒。現在は在日華人向けの中国語紙「日本新華僑報」編集長で、「人民日報・海外版」日 本月刊編集長。中国の複数のテレビ局で特約ジャーナリストとしても活躍する。
(編集翻訳 伊藤亜美)