中国の鳥インフルエンザ感染者21人に、死亡者は6人--530人以上が経過観察中

写真拡大

厚生労働省検疫所は8日、中国国内において、鳥インフルエンザ(H7N9型)の感染者が新たに3人発生したと発表した。

これにより、中国国内の鳥インフルエンザ感染者は21人となった。

7日付けで公表された世界保健機関(以下、WHO)の情報によると、中国の保健当局は同日、鳥インフルエンザウイルス感染者3人が新たに発生したとWHOに報告。

3月25日に上海市に住む59歳の男性が、同28日に安徽省に住む55歳の男性が、同29日に上海市に住む67歳の男性が発症し、このうち、上海市の59歳の男性が重篤な状態にあるという。

鳥インフルエンザ感染によるこれまでの死亡者は6人、重症は6人、軽症は3人。

現在、確定患者の接触者として530人以上が経過観察中で、江蘇省では、以前に確定された患者の接触者で症状が現れた人の調査が進められている。

今後はさらに、最近の重症呼吸器感染症に罹患した患者の遡及検査により、新たな感染者が判明する可能性がある。

なお、現時点では人から人への感染が続いているという根拠はないとのこと。

鳥インフルエンザウイルスに対する有効なワクチンは、現在存在していない。

しかし、中国のWHO共同センターによる暫定的な検査結果によると、ノイラミニダーゼ阻害薬(オセルタミビルとザナミビル)に感受性があると示唆されている。

中国政府は、今回の事例について引続き調査を実施。

政府内の対策本部が設立され、国家衛生・計画出産委員会は、農業省など関係する省と調整を行っているほか、動物保健を担当する部署では、感染源やウイルスの保有宿主に関する調査を強化しているとのこと。

厚生労働省検疫所では、中国に滞在する人は、今後の情報に注意するとともに、手洗いや咳を心がけるよう指導。

また、鳥に直接触れたり、病気の鳥や死んだ鳥に近寄ったりしないよう呼びかけている。

なお、WHOは今回の事例に関して、入国時の特別なスクリーニングおよび渡航や貿易の制限は推奨していない。