「二酸化塩素分子」に鳥インフルエンザ感染抑制作用があると予測--大幸薬品

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大幸薬品はこのほど、同社の除菌・消臭製品「クレベリン」の成分である二酸化塩素分子が、鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)に対して感染抑制の働きがあると予測できると発表した。

現在、中国で死者が発生し、流行が危惧されている鳥インフルエンザウイルスに対する二酸化塩素の働きは、実験的には確認されていない。

しかし、同社の検証により、2012年に発表したA型インフルエンザウイルス(H1N1型)の機能抑制メカニズムと同様の働きがあるものと考えられるという。

二酸化塩素は、A型インフルエンザウイルス(H1N1型)の、感染時に必要な表面タンパク質「ヘマグルチニン」に作用し、そのアミノ酸配列の153番目の「トリプトファン」を別の物質「N-ホルミルキヌレニン」に変えて、「ヘマグルチニン」の立体構造を変化させることで、感染を抑制する。

鳥インフルエンザウイルスについても、「ヘマグルチニン」中にこれに相当すると思われる「トリプトファン」が存在することがアミノ酸配列のデータベース検索から見つかっており、A型インフルエンザウイルス(H1N1型)の機能抑制メカニズムと同様の働きがあるものと推測される。

また、同社はこれまでにA型インフルエンザウイルス(H1N1型)2種、(H3N2型)1種、B型インフルエンザウイルス1種に対する二酸化塩素の効果試験を実施した結果、全てのウイルスに作用したことを確認したという。

これは、二酸化塩素がA型インフルエンザウイルス(H1N1型)のみに作用するだけでなく、汎用的にさまざまな種類のインフルエンザウイルスに作用することを示唆するとしている。

「クレベリン」は同社が開発した除菌・消臭製品。

二酸化塩素分子の働きにより、ウイルスや菌、臭いや黴などを除去することができる。

なお、A型インフルエンザウイルス(H1N1型)に関する実験の詳細については、「Inactivation of influenza virus hemagglutinin by chlorine dioxide: oxidation of the conserved tryptophan 153 residue in the receptor-binding site(日本語訳:二酸化塩素によるインフルエンザウイルスのヘマグルチニンの不活化:受容体結合部位におけるトリプトファン153の酸化)」(Journal of General Virology Vol.93 December 2012)にて、論文全文を閲覧できる。