お金でつなぎとめられた従来の雇用関係とは違った組織で、どんなことができるのだろうか? 新しいタイプの組織を築き、つねに自分自身をさらけ出しながらその可能性を追求してきた自称“連続起業家”の家入一真さん。『なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか?』の著者・山口揚平さんとの対談後編で辿り着いた結論とは?

自分を受け入れたうえで、自分をさらけ出すと超無敵!

家入 お金で人を雇っていると、「僕が君にこれだけ払っているんだから、少なくともその金額分は働いてくれよ!」という気持ちになってしまいますよね。でも、リストラを通じてその関係の危うさに気づいた。それで、「僕が君にこれだけしてあげたんだから、次は君が誰かのために何かをしてあげなよ」というスタンスに変わっていったんです。ある意味、僕の心の中で吹っ切れたんですね。すると、それからは人間関係でしんどい思いをすることがなくなりました。

山口 僕も経験的に悟ったのは、「ギブ・アンド・テイク」よりも「ギブ・アンド・ギブン」の関係で生きているほうが自然で温かいということですね。

 実は、1年前までは「ジャパン・ニート・アソシエーション(ニート復興計画)」という組織を運営して、ニートの友人の就業支援などを行っていたんです。なぜなら、それはボク自身がニートで、自分の職を求めていたからです。僕のツテを通じて友人の就職を斡旋しているうちに、自分の仕事も見つかるような気がしたんですよ。人は与えたものを受け取る、というのがこの世界のしくみです。だからもしも1億円欲しければ、誰かが1億円稼ぐことをサポートすれば、おのずと自分のところにも入ってくるようになるんじゃないかな。

家入 サッカーでも、パスを止めちゃう人のところには誰もボールを回さなくなる。だけど、どんどんパスを回していく人のところには、自然とボールが送られてきますからね。僕も「Liverty」という組織を作って、お金じゃない関係性の中でいろいろ実験してみることにしました。

山口 家入さんが運営しているクラウド・ファンディングの「CAMPFIRE」についてはよく知っていますが、「Liverty」のほうでは何をやっているんですか?

続きはこちら(ダイヤモンド・オンラインへの会員登録が必要な場合があります)