楽天イーグルスの創業を担った二人の「師弟」対談が実現。対談は、終始和やかな雰囲気で行われた。

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起業の苦難や楽しさを「仲間づくり」の視点から赤裸々に描いた『ともに戦える「仲間」のつくり方』の著者、南壮一郎氏。今回は南氏の先輩として楽天イーグルスの立ち上げ事業を率いた小澤隆生氏との対談の前編をお届けします。それぞれ起業を経験した2人が考える仲間を巻き込む意義、そして方法とは?(構成:朝倉真弓)

仲間全員がハッピーにならないと意味がない

南 今回出版した『ともに戦える「仲間」のつくり方』のテーマは、タイトルのとおり「仲間」です。当初、ビズリーチはなかなか立ち上がりませんでした。振り返ってみると、僕のワンマンプレーがいけなかった。一人で事業のすべてに関わり、必要な人はその都度巻き込めばいいというぐらいの考えでした。事業をつくる姿勢としては間違っていたと反省しています。そして、そこから仲間の大切さを身をもって学びました。

小澤 南の言う通りで、何かの事業やプロジェクトを成功させるためには仲間が必要で、一人では絶対に無理です。結局、プロジェクトの上手な人は仲間をつくるのが上手な人だと思います。

南 小澤さんはビズシークの起業や楽天イーグルスの立ち上げ、「すごい豆まき」のイベントなど、いろいろなところで仲間と一緒におもしろいことをやってこられています。仲間集めにおいて大切にしていること、または心がけていることはありますか。

小澤 「私利私欲ではないプロジェクトをつくる」こと。そして、仲間全員がよいと思えることをテーマとして設定できるかどうかが重要ですね。全員が儲かるというのでもいいし、全員が楽しいというのでもいい。仲間全員がハッピーになるようにセットしないと誰もついてきません。

南 そのことに気づいたのはいつごろですか。

小澤 さかのぼれば小学校のころ、遊び友達を探すときですね。「ごっこ遊びをやろうぜ」というときに「ヒーロー役は俺」「自分が主役」と言っていたら、誰もついてきてくれない。だから、ヒーロー役を交代していくルールを考えて友だちが乗ってくる仕組みをつくるなど、自分なりに工夫していました。

 お誕生日会にしても、文化祭にしても、ワンマンライブじゃダメ。仲間を募ったうえで全員にプレゼンスを発揮させ、みんなで楽しむほうがいい。それはたぶん小学校のころから、経験則としてずっと感じてきたことだと思います。直感として感じていたことをフレームワークに落としこみ、確信に変わったのは、けっこう年をとってからですけれどね。

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