不動産鑑定士の免許はつぶしがきくか?




「不動産鑑定士」は、文字通り土地(の価格)を評価できるという資格です。受験する人が多く、また合格者の少ない「狭き門」であることが知られています。この不動産鑑定士の資格はつぶしが利くものでしょうか?



不動産デベロッパーに聞いてみました。





■役に立つのは「相続絡みの鑑定」!



――「不動産鑑定士」の資格はつぶしが利くものですか?



ええ。つぶしの利く免許だと思います。



――どんなときに役立つのでしょうか?



「相続」絡みで土地の売買を行うときなどが代表的なケースです。その土地の「評価額」を税務署に提出しなくてはならないんですよ。実際、そこで税金が決まるわけですからとても大事です。不動産鑑定士はその「評価額」を決め、公的機関に提出することができます。



――ぶっちゃけて言うなら、有利なように土地価格を評価できるということですか?



そこまでは言い過ぎですが(笑)。国の「公示価格」というのがありまして。土地を取引する際には「この価格を参考にするように」というものです。そこからむちゃに外れてということはあまりできません。



ただし公示価格というのは、あくまでも参考価格であって、その価格で取引ができるとは限りません。売り主さんが「もっと高値でしか売らない」と言えばそれまでですし。



――鑑定士であれば、「適正価格」を提示できるというわけですか?



と同時にある意味ハクが付くわけです。「鑑定士さんがこういう価格を提示しているので」と。鑑定士さんの作成した書類は公的機関で通用しますので。エビデンスに使えるといいますか。



■開発部署にいたら重宝する免許



――不動産会社に勤めていても、役に立つ免許ですか?



それは部署によります。私は営業部なので必要ないといえば必要ないですが。例えば、「土地活用」「不動産のコンサルティング」などを担当する部署などでは重宝します。というのは、先ほどのように「相続絡みでその土地をどうするか迷っている人」がいるとしましょう。



その方に、「今、土地はこのぐらいの価格」ですので売却しましょう、などという提案をする場合に「土地の評価額」を提示しなければなりません。不動産鑑定士の免許を持っていれば自分でもできますから。



――なるほど。



公的機関に提出できる審査書を作成できることは大きな意味があります。



――例えば、個人で不動産鑑定士の免許を持っていて、「この土地の鑑定書を作ってください」といった依頼が来ることはあるのでしょうか?



はい。不動産業者からもそうですが、税理士さんからそういった依頼が行くことも普通にあります。相続の際の「相続税対策」で出番が多いでしょうね。



――そのときにどのくらい報酬がもらえるものでしょうか?



20万円〜30万円といった報酬が普通だと思います。弊社でも外部でお願いしている鑑定士さん、おられますよ。



というわけで、不動産業者さんから見ると「不動産鑑定士」の免許は「つぶしの利く免許」のようです。これから、人口の多い日本の高齢者が「相続問題」に直面します。鑑定士の出番は増えるのかもしれませんね。



(高橋モータース@dcp)