いま、駅の改札のなかにある店が増え、改札内はすっかり様変わりしている。「駅ナカビジネス」活況の現場はどうなっているのか。

 たとえば、カットのみで髭そりや洗髪もしないが、「早くて安い」と話題の、QBハウスが展開する「1000円カット」は、最近では駅改札内への出店も増えている。

 現在は、西武池袋駅や近鉄鶴橋駅などに23店舗あるが、改札内のどこに店を構えるかが重要なのだという。

「トイレで用を足して、手を洗いながら鏡を見た時に、『頭がボサボサだな』と気づく。そんな時に1000円カットの店があれば、つい入ってしまう。トイレ近くの店舗には、そういうお客様が入られます」(キュービーネット・広報担当)

 約束の時間より少し早めに駅に到着したので、改札内で髪を切ってから仕事先に向かうビジネス客もいるだろう。急いでいる客が多いため、店側ではこんな工夫も。

「混む時間帯は駅によって違いますが、駅ナカは基本的に混んでいる。全店で、店頭に青、黄、赤の信号機をつけ、混雑状態を示しています」(前出・広報担当)

 1人当たりの所要時間は10〜15分で、回転率の高さも売りだ。混雑している店舗では時間帯にかかわらず人が途切れることはない。

「改札内にある店舗のなかには、1か月間で約6000人のお客様が来店するところもあります。そういった店には、6人前後の美容師がいるので、1人当たり1日に30人の方の髪をカットしていることになります」(広報担当)

※週刊ポスト2013年4月12日号