D&DEPARTMENT PROJECTの代表、ナガオカケンメイ氏は、自らを「二流」と表現します。誰もが一流でありたいなか、様々なプロジェクトで成功を収めているナガオカケンメイ氏が、二流宣言をすることに少なからず驚きを感じてしまいます。

 同氏の著書『二流でいこう』では、様々な二流論が語られています。その一つに、「一流、二流、三流の人では、会話の内容が異なる」というものがあります。普段の会話内容を照らし合わせてみると、自分が何流なのかがわかるかもしれません。

 「一流は、大きなプロジェクトに関わり、重要な秘密を抱えることも多いから、人に盗まれてはいけない話は絶対にしない。なんでこの人は、こんなに面白くないんだろうと思うくらい、しゃべる内容ひとつひとつまでセルフコントロールする。二流は、"ここだけの話ね"なんて言いながら、すぐに話してしまう。(略)そして、"言わないでね"という断りすらせず、"なんでそんな重要なことをバラしちゃったの!"と、あとで大騒ぎするのが三流(笑)」

 つまり、一流の人は、目に見えるスキがないのです。今のポジションを築くまでに、色んな人と交流し、酸いも甘いも知っているからこそスキを作らないのです。それに比べて二流の人には、まだ少し人間的な甘えが見えます。人を頼りにしながら生きている分、一流との隔たりがみえます。

 そんなスキという言葉を、ナガオカケンメイ氏は、「距離」に置き換えています。

 「僕のイメージでは、一流の人は『近くにいるのにぜんぜん会えない』みたいな感じ。二流の人は『ちょっと家に行っていいですか?』とお願いすれば会える。三流の人はいつでも会えるから、わざわざ会いに行こうとは思わない。一流には、そういう距離感を感じさせる暗黙のルールが漂っている。一流の人は必ずこの距離をつくっているし、距離感をつくるのがうまいのだ」

 確かに一流の人の距離感は、「うまいな」と感じることがしばしばあります。「会うべき時に会う」を理解しているのでしょう。タイミングを外すことはまずありません。こういった客観的な見方ができるナガオカケンメイシ氏は、「やはり一流ではないのか?」と思う人は少なくないはずです。



『二流でいこう ~一流の盲点、三流の弱点~』
 著者:ナガオカケンメイ
 出版社:集英社クリエイティブ
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