電気自動車普及で仕事なし…部品会社で先手を打ったのは、TPR!
アベノミクス相場全開! 日経平均は1万2000円‼ただ、円安と金融&不動産株は小休止。株価出遅れ銘柄や「TPPで農業」など新テーマを探しては買いまくる展開に移ってきた。そこで、まだ手アカのついていない、激レア株をご用意っ!


自動車部品会社の最大の悩みは、電気自動車の普及。エンジンや排ガス処理などの高度技術がロストテクノロジーになってしまいかねないためだ。ところが部品大手のTPRは、この辺の対策が抜かりなく進んでいる。次世代の成長のカギは蓄電池部品である電気二重層キャパシター。早い話が蓄電効率の高いコンデンサーの一種だ。一昨年から事業拡大に向けて準備を進めてきたが、いよいよ量産化のメドがついたもようだ。

ちなみに、今の本業は自動車エンジン向けのピストンリングの製造。エンジン内部の摩擦抵抗を軽減する装置で、燃費効率に大きく影響する半面、製造が難しい。TPRの主な納入先のトヨタ自動車は生産台数が過去最高水準にあり、足元の業績も固まっている。

河合ウオッチャー達憲のそのとき株は動いた!
クミアイ化学の株価は、マーケットと同様に昨年11月13日を大底に、本年1月10日までの約2カ月間で63%上昇。その後、2月中旬にかけて調整したが、日米首脳会談ごろから騰勢に転じている。日本のTPP参加期待に伴い、農業分野のテーマ株として再注目されたことが理由だ。

農業関連では、まずは農業機器、そして種苗や農薬、さらに農産品の商社など、農業に直接関わる企業だけでも相当数が上場している。この中で、アベノミクスの成長戦略分野として、政府の農業支援策の恩恵が直接的に発生しそうな企業を30社ピックアップしてみた。

その上で、?業績が来期にわたって増益ペース、?株価面でも現時点ではさほど割高感がない、?株価が棒上げ状態になっていない適度な調整が入っている銘柄。これらの条件にマッチしたのがクミアイ化学だ。

同社の主力は化学合成農薬2012年10月期は水稲用除草剤や水稲用箱処理剤などが伸び、コンセンサスの業績見通しでは、今2013 年10 月期経常利益が14 % 増、来2014年期も31%増と利益拡大が見込まれ、2011年10月期から連続ピーク益更新が持続しそうだ。

今後の株価の推移イメージは25日移動平均線を下値支持線として、目標株価は来期予想EPS32円から起算した、PER20倍水準の640円が想定できそうだ。

河合達憲(かわい・たつのり)
カブドットコム証券 チーフストラテジスト

『夕刊フジ』『ネットマネー』の共同企画「株-1グランプリ」第1回優勝。相場診断力と銘柄選定力は抜群! 4月から大阪国際大学講師に!




この記事は「WEBネットマネー2013年5月号」に掲載されたものです。