秋元康氏

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3日、アニメーション演出家・監督の高松信司氏がTwitterで政府開催の「クールジャパン推進会議」に関して批判の声を上げている。

「クールジャパン推進会議」は日本のアニメやファッションを海外に売り出す戦略を練るために政府が設置したもので、稲田朋美クールジャパン戦略担当相が議長となり、民間議員にAKB48プロデューサーの秋元康氏、角川グループホールディングス取締役会長の角川歴彦氏、茶道裏千家家元の千宗室氏ら「有識者」7人が就任している。

同日に行われた第2回目の会議では、秋元氏が「日本中の優秀なクリエーターにひと肌脱いでもらうべきだ」などと発言。アニメや芸術の関係者に、ポスターやキャッチコピーづくりに無報酬での協力を求めるよう提案している。また角川氏は、日本製アニメの影響を受けた海外のいわゆる「オタク」を教師に起用して「シンガポールやインドネシアなどにクールジャパンを教える学校を10校程度設立すべきだ」と提言したという。

こういった会議の内容をニュースサイトで見た高松氏は、Twitterで「『クールジャパン』(笑)『お寒い国・日本』」、「もう国はアニメに口を出さないでくれ!だれも国のためにアニメつくってんじゃねーよ」と『クールジャパン推進委員会』に対し批判的な文章を連続して投稿している。

また、政府が25年度予算から500億円を『クール・ジャパン』推進のために出資するというニュースにも触れ「『クールジャパン』推進が、本当に将来への投資になるならいいけど、誰かが利益を得るだけで、けしてアニメに従事する人たちのためになるような気がしないよ。」「『クールジャパン』推進に500億円も使うなんてバカなことしないで、その金を震災復興にあてたほうが100倍いいだろ?」と政府の『クールジャパン』推進のための予算の使い方も批判した。

これまでも高松氏は酒によって過激な投稿をすることはあったが、今回はよほど腹に据えかねたのか「よく『酒の上の事なんで…』って言うけど、ホントは酔って理性のタガが外れて本心が出ちゃってるんだよね(苦)」と本音を吐露、該当するツイートも残ったままだ。

高松氏は、1983年のサンライズ入社以来『装甲騎兵ボトムズ』の制作進行、『機動戦士Zガンダム』の設定制作・演出、映画『劇場版 銀魂 新訳紅桜篇』監督を歴任するなど、アニメ業界の最前線で活躍し続けてきた、いわば生粋のクリエイターである。

「クールジャパン推進会議」は、4月中に首相への提言をまとめる方針とのこと。その中に、高松氏のような現場からの意見が取り入れられることはあるのだろうか。




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